IDCによると、2015年2Qに、世界の大型フォーマット・プリンタの出荷台数が、2015年の2Qに、若干増加するという。 2015年8月24日
IDC Worldwide Quarterly Large Format Printer Trackerからの新たなデータによると、2015年2Qに、大型フォーマット・プリンタ(LFP)の出荷台数は、2014年2Qから1.3%だけ増加し、売上もフラットに推移した。
・大型フォーマット・プリンタ(LFP)の成長を促す、プリンタ・ネットワーク分野で、いくつかの大規模な取引が実施され、世界で、ディスプレイ・グラフィクス・プリンタの出荷台数は、2015年2Qに、前年同期から、約2%だけ成長した。
Latexと紫外線硬化性インクジェットは、ワイド・フォーマットのディスプレイ・グラフィクス・プリンタ技術で、最も速い率で、成長を続けた。
2015年2Qに、ワイド・フォーマットのCAD/技術プリンタの出荷台数は、インクジェット・ベースのフォーマット・プリンタの成長で、前年同期から、僅かに増加したが、トナー・ベースのプリンタの出荷台数が減少した。
・HPのDesignJet技術プリンタ、Latex 300シリース、および、紫外線硬化性インクジェットの新シリーズは、2015年2Qにおける、世界のワイド・フォーマットのデジタル印刷システムのトップ・サプライヤとして、同社の地位を拡大した。
・Canonは、2015年2Qに、ワイド・フォーマット・プリンタ市場における、同社のシェアを増加させ、世界で、No.2の大型フォーマット・プリンタのサプライヤになった。
CanonとCanon-Oneのワイド・フォーマット・プリンタに出荷台数は、2015年2Qに、1万8200台以上になった。
・Epsomは、2015年2Qに、EMEA地域における出荷台数の伸びが、緩やかになったにもかかわらず、ワイド・フォーマット・プリンタ市場における、世界で、No.3の大型フォーマット・プリンタのサプライヤになった。
・Rolandの出荷台数は、2015年に、前年同期から、フラットに推移し、Rolandは、ワイド・フォーマット・プリンタの世界で、No.4の大型フォーマット・プリンタのサプライヤになった。
・Mimakiは、Ricohが、極めて利益を狭めたことにより、ワイド・フォーマット印刷システムにおける、No.5の大型フォーマット・プリンタのサプライヤとして残った。
RicohとMimakiは、実際に、パートナを結び、Ricohは、世界の何ヶ所かの地域で、MimakiのLatexと紫外線硬化性インクジェット技術を販売している。
1)世界の大型フォーマット・プリンタの出荷、市場シェア、増加率
(単位:1000台)
2015年2Q 2015年2Q 2014年2Q 2014年2Q
ベンダ 出荷台数 シェア 出荷台数 シェア 増加率
HP 31.6 40.4% 30.9 40.0% +2.3%
Canon Group 18.2 23.3% 17.5 22.6% +4.3%
Epson 14.3 19.8% 15.3 18.3% -6.4%
Roland 2.8 3.6% 2.8 3.6% +0.4%
Mimaki 2.0 2.7% 1.8 2.5% +8.4%
その他 9.3 11.9% 9.0 11.6% +3.9%
合計 78.2 100.0% 77.2 100.0% +1.3%
ソース:IDC Worldwide Quarterly Large Format Printer Tracker、2015年8月
Canon Groupには、CanonとOceが含まれる。
この表に加え、対話型グラフィクスは、2014年2Qと2015年2Qにおける、トップ5の大型フォーマット・プリンタ(LFP)ベンダのトップの市場シェアを示している。
ヨーロッパ、中東&アフリカ(EMEA)市場における、大型フォーマット・プリンタの出荷台数は、2015年2Qに、特に緩やかに増加した。
ギリシャ、ロシア、および、中東における、経済状況は、これらの地域における、大型フォーマット・プリンタの出荷台数の成長が、緩やかになってきた理由である。
アジア/パシフィック地域のオフセット・プリンタの出荷台数が、緩やかになり、北米における出荷が好調であった。
紫外線硬化性インクジェット・プリンタの出荷が、2015年2Qに、前年同期から、30%以上、増加したので、アジア/パシフィック市場における、紫外線硬化性インクジェットに向て明確にシフトした。
IDCは、大型フォーマット・プリンタ(LFP)市場において、A2からA0以上のプリンタ・デバイスを追跡した。
大型フォーマット・プリンタ(LFP)市場には、多機能システム(MFP)と共に、単一機能プリンタが含まれる。
あらゆるプリンタ・ベンダのデータは、会計年度で報告されている。