WSJのJoanna Stern氏は、2016 Corvette Stingrayオープンカーに乗り、AppleのCarPlay車載システムに実装された、Siriや他のAppleサービスを徹底的にテストした。 2015年8月18日
By Joanna Stern、WSJ
(続き)
WSJのJoanna Stern氏は、AppleのSiriを組み込んだ、AppleのCarPlay車載システムとGoogle Nowを組み込んだ、Android Auto車載システムの、いくつかの機能を比較した。
1.カーナビ機能
1)Apple CarPlay車載システム(Apple Maps)
・一般のカーナビ機能と比較し、普通である。
・基本的なカーナビ機能を持っている。
・安全を重視し、高速道路では、比較的低速レーンを推奨しがちである。
2)Android Auto車載システム(Google Maps)
・一般のカーナビ機能と比較し、優れている。
・高速道路では、比較的高速レーンを推奨しがちである。
・ユーザの興味のあるポイントに応じて、情報を検索し、ナビゲートしてくれる。
2.オーディオ機能
1)Apple CarPlay車載システム(Apple Music)
・一般のオーディオ機能と比較し、普通である。
・Apple Music用の優れた音声DJコントロール機能がある。
・3rdパーティのオーディオ・アプリもサポートしている。
2)Android Auto車載システム
・一般のオーディオ機能と比較し、普通である。
・ユーザ・インタフェースが優れている。
・RdioやAudibleといった、オーディオ・アプリのサポートが欠けている。
3.メッセージング機能
1)Apple CarPlay車載システム
・一般のメッセージング機能と比較し、優れている。
・音声メッセージの認識能力が優れている。
・運転中のメッセージング・アプリの使用を、注意深く制限している。
2)Android Auto車載システム
・一般のメッセージング機能と比較し、劣っている。
・スマートフォンのメッセージングと似ているので、運転の注意が散漫になり、危険である。
・3rdパーティのメッセージング・アプリを、運転中に、使用禁止にできない。
4.音声コマンド
1)Apple CarPlay車載システム
・一般のメッセージング機能と比較し、優れている。
・Siriは、極めて敏感なので、ハンドルから手を離すことなく、車載システムのさまざまな機能を使用できる。
2)Android Auto車載システム
・一般の音声コマンド機能と比較し、普通である。
・Googleの音声アシスタントは、音声認識が正確であるが、ときどき、言葉遣いや、指示メッセージに誤りがある。
5.ホーム画面
1)Apple CarPlay車載システム
・一般のホーム画面と比較し、普通である。
・自動車メーカが提供する、ホーム画面よりも、遥かにシンプルであり、適切な情報が、アプリに埋め込まれている。
2)Android Auto車載システム
・一般のホーム画面と比較し、優れている。
・運転手が、車載システムに依頼する前に、欲しいと思っていた情報を、ホーム画面に表示する。
注1)Apple CarPlay車載システムは、Chevroletの2016 Corvette Stingrayでテストされている。
注2)Android Auto車載システムは、2015 Hyundai Sonataでテストされている。