WSJによると、Uberが、UberEatsと呼ばれる、ランチ配達サービスを、サンフランシスコで開始するという。 2015年8月17日
By Douglas MacMillan、WSJ
Uberは、配車サービスの運転手を使用して、地元のサンフランシスコのダウンタウンにおいて、UberEatsと呼ばれるランチ配達サービスの提供を開始すると発表した。
顧客は、ギリシャ料理の軽食堂、Souvlaや、有名シェフMichael Mina氏のRamen Barを含む、サンフランシスコのレストランで、ランチを注文し、UberのUberEatsと呼ばれる、食事配達サービスで、ランチを配達して貰うことができるようになる。
Uberの食事配達サービス、UberEatsは、同社の配車サービスに携わる、20万人以上の運転手のネットワークを使用した、新たなタイプのオンデマンド配達サービス・ビジネスを展開していく、Uberの取り組みの一環である。
Uberは、現在、UberEats食事配達サービスを、6都市(ワシントン、アトランタ、シアトル、ピューストン、ナッシュビル、および、マイアミ)で提供しており、食事だけでなく、ニューヨークのデザイナー・ブランドのスーツから、ワシントンD.C.の歯磨まで、あらゆるものを配達するサービスを実験してきた。
UberのCEO、Travis Kalanick氏は、広大な都市の物流ネットワークとして、このUberEats食事配達サービスを思い描いている。
Uberの食事配達サービスは、より多くのUberの運転手を、昼休みの時間帯に、有効に利用することを目的にしている。
UberEats食事配達サービスにおいて、Uberの運転手は、顧客が、UberEatsアプリで、注文したランチを、レストランから受け取り、加熱されたバッグに、温かなランチを入れ、機敏に、顧客に配達しなければならない。
Uberは、UberEatsアイコンを、同社のさまざまな配車サービス・オプションとは、さらに異なったデザインにする。
Uberによると、同社の運転手から報告された、「サービスを選択するためのアイコンを間違えてクリックしやすい。」という、UberEatsアプリに対する顧客の意見に対応するためだという。
サンフランシスコなどの大都市において、独自の食事配達サービスを提供する、多くのスタートアップが出現し、配達サービスの競争が激しくなるだろう。
UberEats食事配達サービスのような、配達ビジネスには、買い物代行サービスや商品の配達サービスを提供しているPostmates、注文した食事の配達サービスを提供しているGrubHub、料理済みの出来合いの食事の配達サービスを提供しているSprigやMuncheryなどがいる。
Uberは、ワシントン、アトランタ、シアトル、ピューストン、ナッシュビル、および、マイアミを含む、米国の15都市で、UberEats食事配達サービスを提供していく計画である。
ちなみに、2014年12月に、Amazonは、ニューヨークの賃貸ビルを、地域の物流拠点にし、ニューヨーク地区のプライム会員向けに、「注文された商品を、1時間以内に配達するサービスを開始する」と発表している。
このように、大都市において、地域の物流センター、デパート、小売店、レストランなどと提携した、Uberのような配車サービス会社、Amazonのようなオンライン通販会社、UPSやDHLのような宅配サービス会社、Postmatesのような買い物代行会社などが、新たな方法で、オンデマンドの配達サービス・ビジネスに参入している。
また、逆に、店が少なく、交通の便もよくない、郊外の地域では、GoogleやAmazonなどが、ドローンによる配達サービスの実験を実施している。
参考:【Googleが、Project Wingの設計に失敗したあと、新たなドローンを開発している】 ‘15.03.20
DHLは、同社の物流センターの倉庫で、作業者が、注文された商品を手早く見つけるために、商品のQRコードをスキャンするのに、従来のスキャナーの変わりに、Google Glassスマート・グラスを使用しており、物流倉庫での作業の効率化に取り組んでいる。