Deutsche Post DHL Groupのビジネス・ユニット、Exelは、米国にある、2ヶ所のDHLの物流倉庫の作業者に、Google Glassのようなスマート・グラスを渡し、倉庫管理の生産性を向上させる実験を計画している。 2015年8月14日
DHLの作業員は、スマート・グラスをかけて、米国にある、2ヶ所DHLの物流倉庫で、製品カードのQRコードや住所などをスキャンし、迅速に製品を見つけられるようにする、「ビジョン・ピッキング」を行う。
By Robbie Whelan、WSJ
Google Glassのような、スマート・グラスは、消費者には、普及しなかったが、物流管理、自動車などの製造、航空機などの整備といった分野で、スマート・グラスが、作業の効率化に利用されている。
Deutsche Post DHL Groupのサプライ・チェーン管理ビジネス・ユニットの貨物物流部門、Exelは、ハンド・スキャナーの換わりに、スマート・グラスを使用して、製品カードのQRコードや住所などをスキャンし、製品の場所を迅速に見つけられるようする、「ビジョン・ピッキング」のテストを実施する。
倉庫管理ソフトウェアを搭載した、スマート・グラスは、2015年後半に、米国の2ヶ所のDHLの物流倉庫で使用される予定である。
このスマート・グラスで、DHLの物流倉庫の作業者は、QRコードをスキャンすることで、製品を見つけるための、最短ルートを知ることができる。
Exelによると、このスマート・グラスをかけた、DHLの物流倉庫の作業者は、 オランダの物流倉庫では、製品を見つける時間を、従来よりも25%短縮できたという。
Exelによると、このスマート・グラスは、作業者が、何百万もの製品の中から、発送する製品を短時間に見つける必要がある、物流倉庫での作業に必要な、殆どのアプリケーションを持っているという。
Exelによると、Google Glassのようなスマート・グラスは、DHLが、臨時作業者を、数千人雇うような、物流の量がピークを迎える期間に、特に有用であることが証明されたという。
DHLは、既に、オランダの物流倉庫の作業者は、スマート・グラスを使用して、この実験を行っている。
Exelによると、プリンタや複写機のメーカ、Ricohの、オランダの流通倉庫の作業者は、スマート・グラスを使用して、物流倉庫の棚から、製品や部品を見つけて、発送するために必要な時間を、大幅に短縮させることができたという。
Exelによると、Ricohのオランダの流通倉庫の作業者は、Google、Vuzix、および、ドイツのソフトウェア会社、Ubimax GmbHにより作成された、スマート・グラスとアプリケーションを使用したという。
公共の場で、ビデオを録画できる、Google Glassの機能が、社会的に反発され、一般の消費者に、Google Glassが、あまり浸透しなかったので、2015年1月に、Googleは、Google Glassの小売販売を中止した。
2015年7月に、Wall Street Journalは、Googleが、ビジネス・ユーザに、Google Glassの新版の提供を開始したと報告している。