Appleは、同社のオンライン・ストアの製品情報ページに、「購入」ボタンを追加し、「ストア」タブを廃止した。2015年8月7日
By Marie-Astrid Langer、WSJ
何年か、Appleは、同社のオンライン・ストアのWebサイトにおいて、Amazonなどのオンライン・ストアでは得られない、製品情報を提供している。
iPhoneやApple Warchなどの、Apple製品に興味を持つユーザは、AppleのWebサイトで、製品に関する情報のページを参考にして、購入する製品を決定し、「ストア」タブを、何回かクリックすることで、製品の購入操作を開始していた。
Appleは、同社のオンライン・ストア、apple.comの「ストア」タブを廃止し、下の写真の例のように、製品情報のページに、Amazon.comやWalmart.comのような、オンライン販売サイトで一般的な、購入オプションを提供する、「購入」ボタンを追加した。
アナリストによると、モバイル・デバイスに対応した、Appleのオンライン・ストアの再デザインは、長い間、遅れていたという。
Appleのオンライン・ストアは、世界でも、最も多くの訪問者がいる、Webサイトの1つであり、コンテンツやアプリの販売を含む、同社の小売販売ビジネスで、最も重要な存在になっている。
例えば、Forrester Researchのアナリスト、Sucharita Mulpur氏によると、Appleは、2015年4月に発売した、Apple Watchを、主に、オンラインで販売しているが、Appleの製品のほとんどは、問屋を通して流通され、実店舗で販売されているという。
この写真は、「購入」ボタンのない、製品の情報ページにリンクした、2015年4月25日のAppleのApple Watchのページの例である。
アナリストによると、Appleのオンライン・ストアは、モバイル・デバイスでアクセスするには、あまり最適化されていないので、ユーザが、ブラウズし、オンライン購入する操作を、少し面倒にしているという。
Appleのオンライン・ストアで、製品を購入する、世界各地の消費者は、Appleが、このWebサイトを、モバイル・デバイスに最適化し、製品情報ページに、購入オプションを提供する「購入」ボタンを追加することで、さらに増加することが期待される。
例えば、インドでは、Appleストアが、あまり多くないので、Appleのオンライン・ストアが、よく利用されている。
調査会社、Creative Strategiesのアナリストによると、インドの顧客の90%は、Appleの製品を購入する前に、製品の情報ページをブラウズして、製品に関する情報をチェックしているという。
このため、Appleは、消費者が、製品に関する情報をチェックしてから、製品をオンラインで注文し、購入する手続きを簡素化するために、製品の情報ページの「ストア」タブを廃止し、「購入」ボタンを追加した。