Googleが、ニューラル・ネットワーク技術を、アンチ・スパムの取り組みに採用する。

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 GoogleのGmailチームは、Googleが、他のアプリケーションで使用した、ニューラル・ネットワーク技術を、Gmailで、スパム・メールを検出するために採用した。 2015年7月11日

 この目的は、Gmailで、メールをフィルタリングし、スパム・メールを検出する能力を向上させ、スパム・メールと正統なメールを、適切に切り分ける方法を改善することである。

 Googleは、この数年間、音声認識、コンピュータ・ビジョン、自動運転車、自律ロボットといった、さまざまな分野で、ニューラル・ネットワーク技術を採用した、マシン学習技術を使用している。

 Gmailチームによると、Gmailのスパム・フィルタは、メールのパターンを探し、スパム・メールを検出し、除去するために、ニューラル・ネットワーク技術を採用した、マシン学習技術を使用しているという。

 Googleのマシン学習技術の背景にある、アイデアは、特定のモノを認識するために、マシン学習技術を使用したシステムを訓練することである。

 Googleは、Gmailのスパム・メールを、さらに減らすために、Google SearchやGoogle Nowで使用しているのと同じ、ニューラル・ネットワーク技術を採用した、マシン学習技術を、メールのフィルタリングに使用している。

 Googleによると、Gmailの受信箱のメールの約0.1%が、スパム・メールだという。

 スパム・メールを探し、ブロックすることに加え、Gmailのメール・フィルタの、マシン学習能力は、ユーザの好みに基づいて、スパム・メールを検出するのを支援している。

 Googleのマシン学習技術を採用することで、Gmailのスパム・フィルタは、より適切に、フィッシング・メールや偽メールを検出するようになった。

 スパム・フィルタをアップデートすることに加え、Googleは、正統な大量のメールの送り手が、スパムとして、ブロックされた、メールを持つことを避けるのを支援するために、Postmaster Toolsと呼ばれる、ツールのセットをリリースした。

 Postmaster Toolsの目標は、多くのメールの送信者に、自分たちのメールを診断するための方法を提供することであるという。

 スパム・メールは、インターネット・ユーザにとって、これからも、重要な問題であり続けるだろう。

 セキュリティ・ベンダ、ProofPointの、スパム・メールの数量に関する統計データによると、スパム・メールの発行者が、最も多い地域は、ヨーロッパ、米国、および、中国の3地域であり、スパム・メールのターゲットの殆ども、これら3地域であるという。

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