Samsungは、2015年2Qに、前年同期から8%利益を低下させ、5兆7500万ウォン(49億ドル)の純利益を報告した。 2015年7月30日
By Jonathan Cheng and Min-Jeong Lee、WSJ
1)Samsungは、スマートフォンの販売価格を引き下げることを考えている。
これは、消費者にとって、良いニュースである。
Samsungは、2つのプレミアム・スマートフォン・モデル、Galaxy S6とGalaxy S6 Edgeの販売価格を引き下げる準備をしているという。
2015年2Qにおける、Samsungのモバイル・ビジネスの利益は、既に、前年同期から低下していた。
アナリストは、Samsungの、プレミアム・スマートフォン・モデルの平均販売価格が、前年から、10%以上低下し、2015年2Q末には、300ドルになると見積もっている。
2)Samsungは、スマートフォンのモデルの種類を減らすことに取り組んでいる。
Samsungは、消費者の混乱を低減させるために、2015年後半にリリースする、スマートフォンのモデルの種類を減らすと、投資家の公表している。
一方、Samsungは、利益を上げるために、プレミアム・モデルのGalaxy S6とS6 Edgeの上に、利ザヤの多い、さらにハイエンドのGalaxy A、E、および、Jのスマートフォンをリリースしている。
Samsungは、スマートフォンのラインアップを少なくしながら、古いスマートフォンのモデルのいくつかの生産を中止し、よりハイエンドの機種に力を入れる計画であるという。
3)Samsungは、スマートフォン用のディスプレイ分野から、撤退しない。
SamsungのGalaxy S6 Edgeスマートフォンのカーブしたディスプレイの画面サイズは、さらに大きくなっている。
1~2年以内に、Samsugは、折り曲げできる、フレキシブル・ディスプレイを、大量生産できるようになるだろう。
他のタイプの次世代ディスプレイには、透過的な画面を持つ、透明なディスプレイも含まれている。
しかし、Samsungが、S6 Edge用の、フレキシブル・ディスプレイを大量に生産することに、失敗したあと、アナリストは、Samsungのディスプレイ・ビジネスに懐疑的になった。
4)Samsungは、Exynosモバイル・プロセッサが、利益を上げている。
ARMアーキテクチャのExynosモバイル・プロセッサを製造する、Samsungのプロセッサ・チップ・ビジネスは、2015年2Qに、利益が変動したが、Samsungのチップ部門の利益に貢献した。
アナリストによると、2015年2Qに、Samsungは、非メモリのプロセッサ・チップ部門において、初めて、利益における勝者になったという。
Samsungは、同社の高級スマートフォンに搭載する、チップに、同社のExynosモバイル・プロセッサを選択し、QualcommのSnapdragonチップを、性能で打ち負かした。
しかし、Samsungは、Exynosモバイル・プロセッサの開発や製造への投資を回収しなければならないので、この非メモリのプロセッサ・チップ部門からの利益の割合は、当分の間、少ないだろう。
他のスマートフォン・ベンダが、SamsungのExynosモバイル・プロセッサを採用すれば、チップ部門の利益が上がるだろう。
5)Samsungは、設備投資を、さらに増やす。
Samsungは、2015年の前半における、設備投資に、2014年後半から、30%多い、13兆2000億ウォンを支出した。
Samsungは、高額の設備投資で、モバイル・プロセッサ・チップのアップグレードを促し、スマートフォン用の次世代ディスプレイの製造ラインを改善した。
Samsungによると、ディスプレイ部門で、長期的なコスト効果を達成する方法を確立すために、2015年の後半に、同部門の設備投資を、さらに増やすという。