情報時代は、常に、情報技術の発展を要求しており、ビデオ会議とネットワーク・ビデオは、排他的という分けではない。
モバイル・デバイスのカメラの性能も、大幅に向上しており、写真やビデオを撮るだけでなく、TV電話や、ドキュメントやポスターや看板などのスキャン(文字を認識し、テキストやPDFなどへの変換)、顔の認証、虹彩などの生体認証などにも使用されている。
Webカメラは、USBを使用しており、IPカメラ(ネットワーク・カメラ)は、IPネットワークを使用している。
ビデオ・カメラを購入するときには、ビデオ会議、Webプレゼンテーション、ネットワーク監視カメラ、人物や風景の撮影など、カメラの主な、使用目的を考慮しているだろう。
1) ビデオ・チャットに使用する場合
Skypeなどで、ビデオ・チャットするための、ユーザ・フレンドリな機能を持ち、簡単に操作できることが必要なら、Webカメラ(USBカメラ)を選択するだろう。
PCで、ビデオ・チャットで使用するための、一般消費者向けのWebカメラ(USBカメラ)の解像度は、320×240、640×480、1280×720から1600×1200である。
2) 家庭用のネットワーク監視カメラに使用する場合
家庭用のネットワーク監視カメラには、PCなどに接続して利用するUSBカメラよりも、PCなどから独立して動作する、IPカメラが適している。
IPカメラの解像度は、1,280×720や1,920×1,080が、一般的であり、視野角は、110度から、180度ぐらであり、赤外線LEDを装備し、夜間撮影でき、マイクとスピーカを内蔵し、さらに、防塵・防水対応で、屋外でも使用できる製品もある。
IPカメラは、設定された条件(例えば、動きや音を検出したときや、スケジュールされた時間など)で、映像をクラウド・ストレージに録画できる。
IPカメラで撮影した映像は、クラウド・サービス経由で、PCのWebブラウザや、モバイル・デバイスのコンパニオン・アプリで、いつ、どこにいても、リアルタイムに見たり、録画されている映像を再生したりすることができる。
また、IPカメラのパンやチルト、アクティビティ・ゾーン(動きを検出する領域)の設定などの操作を、PCのWebブラウザや、モバイル・デバイスのコンパニオン・アプリで行うことができる。
ユーザは、IPカメラで撮影した、子供が歌ったり、楽器を演奏したりしている映像を撮影し、スナップショント(静止画像)を撮ったり、ビデオ・クリップ(動画)を作成したりでき、クラウド・ストレージに保管したり、SNSサイトで、家族や友達と共有したりできる。
ただし、家庭用のIPカメラは、インターネットで、ビデオ会議を行うための、H.323プロトコルをサポートし、多地点接続できる必要がある、IPカメラとしては利用できない。
家庭用のIPカメラには、ArcSoft Simplicam、Dropcam Pro、Nest Cam、Piper、Samsung SmartCam HD Pro、SpotCam HDなどがある。