貝出汁にこだわった、あの『貝ガラ屋』の2015年限定ラーメンの第2弾と言う事で、今回は
『しじみと煮干しのつけそば』
を実食して来ました。『貝ガラ屋』と言えば「しじみ」や「あさり」を使ったスープに定評があり、ラーメンマニアには見過ごせない注目のラーメン屋さんです。
第1弾は『貝塩ラーメン』
前回はシンプルに「しじみ」を中心に、貝のみで出汁をとった塩ラーメン、その名もずばり
『貝塩ラーメン』
でした。まずはシンプルな出汁を極めると言う事で、言うなれば『貝ガラ屋』の原点回帰とも呼べるラーメンでした。
逆に目新しさこそ無いものの、新しく特別注文した「細麺」を合わせ、夏に向けての「冷やしラーメン」の布石となる一杯で、その新しい麺と貝出汁スープの相性を確かめるラーメンです。
『しじみと煮干しのつけそば』を食す!
そして第2弾となる『しじみと煮干しのつけそば』の実食となります。
その名の通り「しじみ」を主体にした貝出汁スープに、少しの「あさり」を追い出汁して、麺の入った丼に「煮干し出汁」を貼った「つけ麺」です。
(麺で見えませんが、中に煮干し出汁が隠れています)
『貝ガラ屋』の濃厚な貝出汁スープ
『しじみと煮干しのつけそば』の「つけ汁」は『貝ガラ屋』の得意とする貝出汁スープです。
「しじみ」を大量に使い、想像以上に濃厚な貝出汁スープに仕上がっています。
従来は「ラーメン」に使う事が多かった「しじみベースのスープ」ですが、今回は「つけ麺仕様」なので少量の「あさり」を追い出汁して、従来よりも濃厚なスープになっています。
麺は前回と同じ特注の細麺
『しじみと煮干しのつけそば』に使われる麺は、前回と同じ特注の細麺ですが、実はこの細麺は
「冷やしラーメンを視野に入れている」
との事らしいので、今回の『しじみと煮干しのつけそば』に、もっとも適した細麺になります。
いや、むしろ『しじみと煮干しのつけそば』を作りたかったが為に、今までの麺に改良と加えて、この麺が出来たと言っても過言ではありません。
新しい発想の「冷やしそば」
今回は「煮干し出汁」とのダブルスープですが、その形態が従来のラーメンの常識を覆す斬新なスタイルになっています。
「麺の丼に煮干し出汁を注いでおく」
つまり、最初は貝出汁の「つけ汁」と麺で味わい、後半は「煮干し出汁」を加えて
「冷やしラーメンとして二度楽しむ」
と言う嗜好になっているのです。この斬新な発想が『貝ガラ屋』が注目される要因のひとつになっています。
常に新しいラーメンを模索しつつ、決して歩みを止めない姿勢にラーメンマニアは注目しています。
チャーシューとメンマも美味い!
そしてサイドを固める具材もバッチリです。
メンマは、過去に何かの限定で出した時に、美味しいと評価が高かったメンマを、それ以来『貝ガラ屋』の定番にしています。
チャーシューは「肩ロース」を低温調理したモノです。
真空パックなどで密閉し、湯を張った鍋にかけて低温調理する事で、肉の旨味がスープなどに流れる事なく、タレの味が染み込みます。
『しじみと煮干しのつけそば』 総評
と、言う訳で今回もレベルの高い、斬新なラーメンを食べる事が出来ました。
特に「しじみ」を主体にした貝出汁の「つけ汁」は、牡蛎ほどのインパクトは無いものの、シンプルな力強さを感じる完成度の高いスープでした。
しかし、その貝出汁の「つけ汁」に比べて、若干「煮干しスープ」が弱いようにも感じました。
これは出汁の取り方が悪いと言うよりは、スープの温度にあると思います。
どうしても冷たい状態のスープは香りが弱くなるので、スープを作った時に比べて
「スープ自体が細く感じる」
ような気がします。また「煮干し」だけのスープなので、鯖節やアゴを使った出汁に比べて弱い点が、全体的な「印象の薄さ」に繋がっていると思います。
そう考えると「冷やしラーメン」は、暖かいラーメンに比べると、色々と難しいモノがあるのかもしれませんね。
やはり冷たいスープは風味や香りが弱くなってしまいます。
しかし、そこは創作系も得意な『貝ガラ屋』ですから、また色々な試作の限定ラーメンを提供し、筆者も驚くような「冷やしラーメン」を作ってくれると思います。
それでは、みなさんも是非『貝ガラ屋』に訪れてみて下さい。
限定ラーメン以外でも『濃厚牡蠣つけ麺』なども人気があるので、一度は食べて欲しいラーメンです。
『貝ガラ屋』
住所:神奈川県相模原市 中央区淵野辺本町 3-24-3
営業時間 11:30~15:00 18:00~21:00
定休日:月曜日