今回は神奈川県横浜市の鶴見区に遠征と言う事で、ちょいちょい気になっていた『らー麺土俵 鶴嶺峰』(カクレイホウ)に行ってみました。
その店名が示す通り、元力士の鶴嶺峰さんの店でして、この界隈では
「つけ麺が美味しい!」
との事なので、今回は筆者も「つけ麺」を食べて来ました。
限定『背脂つけ麺』
今回は偶然にも月に一度の「山の日」と言う事で、いつもとメニューが違っていたようです。
出来ればスタンダードな「レギュラーメニュー」を記事的には紹介したいのですが、仕方ありません。
券売機には多くのトッピングが用意されているので、自分の好みにカスタマイズ出来ます。
食券を買ってから階段に並ぶ
オープン前に着いたものの、すでに10人くらいが並んでいました。
基本的に行列拒否の筆者ですが、わざわざ遠征して来たので任務を果たさない訳には行きません。
そして店がオープンすると、食券を買って店内の階段に並びます。
2階は別の店と言うか居酒屋さんか何かでしょうか?
店外に並ぶと苦情が来るらしいので、仕方なく階段に誘導しているらしいです。
麺の量はどうしましょう?
ちなみに食券を買う際に麺の量を選ぶのですが
「幕下」「小結」「大関」「横綱」
など力士的な何かになっています。まあ、分かりやすいと言えば分かりやすいですね。
そして記事的にはドーンと「横綱」を狙いたいのですが、この後は別の取材も控えているので、あえて「デカ盛り」には行かずに
「小結」(麺350グラム850円)
にしてみました。本当は「大関」くらいは行きたかったんですけどねぇ。
それでも普通の店の「つけ麺」だと大盛り相当のボリュームなので、麺を知るには手頃なサイズかと思われます。
ちなみに「大関」は麺600グラム、最高峰の「横綱」になると麺700グラムで、まさに「デカ盛りメニュー」となっております。
『背脂つけ麺』を食す!
この日はレギュラーメニューは無く、限定の『背脂つけ麺』と『背脂ラーメン』の2択で御座います。
二郎系でも「アブラコール」はしない筆者でして、出来る事なら脂は控えたいお年頃……。
ちょっとした不安を抱えながらのウェイティングです。
そして『背脂つけ麺 小結』が筆者の元に来ました。流石に麺のボリュームはありそうです。
「横綱行かなくて良かったw」
これが正直な感想です。筆者のレベルでは「大関」くらいが妥当でしょう。
二郎系と比べると野菜の盛りも大人しい感じですが、普通の「つけ麺」として捉えると、なかなかですね。
今回も基本に忠実と言う事で、特にトッピング類は足していません。
限りなく「素」の状態に近い「つけ麺」のグラフィックになっているはずです。
珍しいところでは「天かす」がちょいっとトッピングされている事でしょうか? 他にも「ちくわ」的な何かが細かく刻まれていました。
それでも最近の「エクストリーム系」に比べると、大人しい感じのトッピングでまとまっていると思います。
スープは意外とライトかも?
見た瞬間に血管が詰まりそうな凶悪な風貌です。
しかし、その「背脂」が放つ凶悪なビジュアルに反して、このスープはなかなか洗練されていますね。
ラーメンと違ってデフォルトで「酢」が結構効いているので、背脂のオイリッシュさが薄まっています。
いや、コレは結構「背脂」の脂も抜けているのかもですね。
「つけ麺」の場合、動物系の脂はスープが冷めてくると、途端に凝固し始めて重くなるのですが、最後の方までスープがラード状に固まる事はありませんでした。
勿論、スープにはかなりの背脂が溶け込んでいる事は間違いないのですが、見た目ほどでは無いと言う話です。
麺は檄ウマな『くり山』の麺を使用!
『らー麺土俵 鶴嶺峰』は麺が美味いと言う噂なので、筆者もあえて「つけ麺」をチョイスしたのですが、果たしてどの程度のモノなのでしょうか?
「つけ麺」の麺としても非常に太い部類で、あの『くり山』の麺を使用しているとの事で、この『らー麺土俵 鶴嶺峰』の麺が好きだと言う常連も少なくありません。
『くり山』と言えば『大勝軒』の麺を引き継いでいる店で、この店の麺は『六厘舎』にも提供されています。
そう言えば、あの「つけ麺の生みの親」山岸一雄さんと肩を組んでいる写真があったので、やはり『らー麺土俵 鶴嶺峰』にも『大勝軒』のDNAが流れているのかもしれませんね。
チャーシューもデカい!
写真からも伝わると思いますが、この『らー麺土俵 鶴嶺峰』のチャーシューは巨大です。
厚さも4~5㎜とベストな厚さで、柔らかく煮込まれています。
このレベルのチャーシューだったら、食券で追加トッピングしたくなりますね。
「ちゃんこ鍋」と言えば鶏団子
最後になるまで気が付かなかったのですが、スープの中には「メンマ」と「鶏団子」が入っていました。
流石に元力士が作る「鶏団子」は美味しいですね。店のオリジナリティを出しつつも、つけ麺にピシャリと合う具材だと思われます。
さらに「プルプルの背脂」も、ある意味「具」として機能しています。無論、言うまでもなく「諸刃の剣」ですが、好きな人には堪らないでしょう。
麺量が多いので、後半は具が不足するかな~と思っていたのですが、これらの隠しアイテムによって、最後まで美味しく頂けました。
『らー麺土俵 鶴嶺峰』 総評
今回は限定メニューしか食べられなかったのですが、やはり噂通り「麺」の完成度が高く、それに合わせるスープも良かったので、次はレギュラーメニューを食べてみたいと思いました。
『背脂つけ麺』と非常に尖ったスープなので、本来の『らー麺土俵 鶴嶺峰』が、どんなスープなのか想像出来ないので、やはり再訪する必要があるでしょう。
ちなみに今回の『背脂つけ麺』も、なかなかイケてると筆者は思うのですが、やはり女性陣には少々重いかもですね。
「脂=敵」と思っている人に、あのビジュアルは強烈過ぎて正確な味の評価まで至らないと思われます。
逆に「脂=美味い」と脊髄反射出来るジロリアンには、至高の「つけ麺」となるのも、また事実です。
総じて美味いのか不味いのかと言えば、確実に美味しい「つけ麺」を提供する『らー麺土俵 鶴嶺峰』であると確信しました。
みなさんも是非『らー麺土俵 鶴嶺峰』自慢の「つけ麺」を、啜りに来て下さい。
店名:らー麺土俵 鶴嶺峰 (カクレイホウ)
住所:神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-25-6
営業時間:平日 11:15~15:00 18:00~22:30
土日祝日 11:15~16:00 18:00~22:30
定休日:木曜日