みなさんは、『相席』という言葉を聞いて、どんなイメージを持たれるだろうか。
ランチタイムの食堂、相手に気を使いながらの食事、ちょっとした気まずさなど、あまりいいイメージは持たないと思う。
しかし、その『相席』を売りにした居酒屋が話題となっている。その名も『相席屋』。新宿や池袋、六本木など、全国に23店舗(4/25現在)を展開し、今後さらに増えていきそうな勢いだ。
システムはこうだ。男性・女性それぞれのグループが個別に店を訪れる、するとスタッフが人数や年齢層などを見てマッチングさせ、相席にしてもらうというものだ。
料金は、男性が飲み放題30分1,500円、女性は無料。当然料理は別にあり、それは男性・女性それぞれで会計となる。
また、スマホで専用のアプリをダウンロードすれば、各店の混雑状況(男性○％、女性×％といった具合)なども確認できるので、空いている店や、異性の割合の高いお店に行けば、すぐに相席が楽しめる。
話は聞いていても、実際に行ってみないとどんなところかわからない。そんなわけで４月のある水曜日、会社の同僚を誘って、相席屋の上野店に行ってみた。
お店に着くとまずは年齢確認。20歳未満は入店できないので、それの確認もあるが、できるだけ近い年代の人と相席になるようにマッチングするために聞いているようだ。
われわれ二人は40代なので、それを伝えると、すぐに相席できるという。
ドキドキしながら席に案内されると、そこにはわれわれよりも少し若いと思しき女性二人組がすでに飲み始めていた。
早速ドリンクを注文し、まずは乾杯！簡単な自己紹介などをしながら会話スタート。聞けば、都内の店舗中、９店舗に行ったことがあるという、相席屋ベテランの方。やはり女性は安さが魅力のようだ。
年代が近いこともあり、仕事の話や趣味の話などで盛り上がる。一時間半ほど話をしたところで、スタッフがやってきて、女性客の待ちが多いので、われわれ二人に別の席に移ってもらえないかと告げられる。
名残は惜しいが、新しい女性との出会いも楽しみなので、了承し、次のテーブルへと向かう。
こちらで待っていたのは、先ほどよりもさらに若い女性二人組み。同じく乾杯をしてから、お互いのことを話す。こちらは初めて来たそうで、会話も初々しい。こちらでも一時間半ほど会話を楽しみ、頃合いを見計らってお会計とする。
結局、三時間少々いて、お会計は二人で22,000円ほど。これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれだろうが、見知らぬ女性と知り合えて、しばしの楽しい時間を送れたことを考えれば、決して高くはないと思う。ちなみに一緒に行った同僚は「キャバクラ行ったと思えば安い」と話していた。
今後も全国に店舗を拡大していくようなので、興味のある方は行ってみてはいかがだろうか。
※画像は『相席屋』公式サイトより http://aiseki-ya.com/aiseki-howto
