(画像提供元:http://www.photo-ac.com/)
史上もっとも偉大な安眠ソング。おクスリやお酒に頼らず、健康的な眠りに誘う瞑想的な曲を、独断と偏見でセレクトしました。
第5位
Brian Eno:Discreet Music
瞑想的な気持ちになるには、アンビエント・ミュージックが最適かもしれません。Discreet Musicは、1975年に発表されたアンビエント・ミュージックの産声として、歴史的にも重要な作品です。その後、アンビエントはエレクトリカや音響系など、様々なジャンルに進化を遂げてゆきます。
単調なフレーズの繰り返しが、30分にもわたって繰り返されます。しかし、この「繰り返し」は同じではありません。繰り返されるテープエコーは、回数を重ねるごとに音質が劣化してゆきます。独特の温かいサウンド。穏やかなの海原、大地を撫でる春の風のような幸福に満ちた世界に聞こえます。「劣化」、もしくは歳を重ねることも良いものです。
参考URL:https://www.youtube.com/watch?v=LOpRj927vRc
第4位
Brian Eno & Harold Budd:An arc of doves
即興的に弾かれる生ピアノとのコラボレーション。この曲は、ラジオなどでも、コメンテーターの背後で流れるBGMとして使われているのを聴いたことがあります。大地を駆け抜ける午後の風のよう。爽やかなサウンドです。
ブライアン・イーノは、U2やデビット・ボウイなど多くのアーティストとコラボレーションをしています。ピアニストのハロルド・パッドとも、アンビエント形式の優れたアルバムをいくつか発表しています。
参考URL:https://www.youtube.com/watch?v=eJOtktgAtjE
第3位
Brian Eno & Harold Budd:Late October
全体を包む深いリバーブ音は、深い山奥を思わせせます。肉付されたシンセサイザーは余韻のようだったり、鳥の鳴き声のようだったり……。迷い混んだ森のなかで、湖の前に立ち、飛び立つ鳥たちを眺めているような気持ちになれるかも。
参考URL:https://www.youtube.com/embed/y93cXtTjU9o
第2位
Brian Eno:Music for Airports
Music for Airportsは、直訳すれば「空港のための音楽」。ライナノートによれば、実際に「ニューヨークのラガーディア空港のマリン・ターミナルにしばらくのあいだ流れていた」そうです。会話の邪魔にならない音域で、会話のテンポと被らないリズム。ピアノは、ソフトマシーンのドラマーだったロバート・ワイアット。間を意識した、禅的で瞑想的な音世界。
参考URL:https://www.youtube.com/watch?v=d81G9W8pEno
第1位
Brian Eno:An Ending (Ascent)
NASAの要請で制作されたアポロ計画のドキュメンタリー映画「For All Mankind」のために作曲されました。映画中では、月面に立った飛行士たちが、地球へ“帰還”しようとするシーンで使用されています。月では頭上に、“地球”が浮かんでいる光景です。Ascentは「上昇」「昇天」という意味。“月では、天に昇った先に、この地球がある”というのも不思議です。
オルガン風の音を重厚に重ねられたサウンドは、神聖的です。おそらくは、イーノ屈指の名曲の1つ。
参考URL:https://www.youtube.com/watch?v=hMXaE9NtQgg
安眠ソングは、ぜんぶブライアン・イーノ
私はブライアン・イーノの大ファンです。14歳の頃から大好きなので、かれこれ30年以上、ブライアン・イーノの音楽を毎日聴いています。まさかヘアスタイルまで、ブライアン・イーノに似てしまうことなど、14歳当時の私に想像できましたでしょうか。