常に「デカ盛り」にコダワッテいる感のある筆者ですが、何気に「洋食」とか大好きでして、旅行に行った時は必ず
「地元で古くから営業している洋食屋さんでランチする」
みたいな習性があります。ラーメンとかも好きなんですけど、やはり地元密着型の洋食屋さんの昭和な雰囲気みたいなのに憧れるんですよね。
そんな筆者が最近チョイチョイ足を運ぶ横浜は、それこそ数多くの洋食屋さんがあります。
しかも戦後間もなくオープンしたような老舗的な洋食屋さんもあるので、やはり遅かれ早かれ訪れなければならないとモヤモヤしてみたり。
そんな温めに温めまくった筆者オススメの洋食屋さんをボチボチ紹介してみようと思います。
昭和49年創業の『イタリーノ』
横浜に数多く存在する洋食屋さんの中でも、確実に五本の指に入る名店かと思われます。無論、他にも洋食屋さんとして名高い名店はあるのですが
「庶民が親しめる気軽な洋食」
として一番なのは『イタリーノ』なんじゃないかなと個人的に思った次第です。
確かに洒落た感じの店で上品にランチをするのもひとつの正解なんですけど、そもそもが一流ホテルなどでしか食べられなかった「西洋食」が広まって、独自に進化し続けたのが「洋食」の原点かと思うので、やはり最初は庶民派の『イタリーノ』しかないでしょう。
場所は横浜の横浜市の福富町で関内駅からも徒歩圏内にあります。ちょっと街並みがゴチャゴチャしているので初めての人は一発で辿り着けないかもしれませんが、そこは「スマホ」的なガジェットを駆使すれば迷う事はないでしょう。
日替わりのランチメニューが最高!
基本的に『イタリーノ』のランチタイムは戦場なので、店内が檄混みの時は
「ランチでお願いします」
ってオーダーするのが無難かと存知ます。勿論、他のメニューと言うか食べたい物を食べるのが食事として正しいとは思うのですが、常にカウンターは満席、テーブル席も相席がデフォルトなランチタイムの『イタリーノ』の空気を感じ取ると選択肢はひとつです。
と、言うかキッチンの方ではランチの調理を数人分まとめて揚げたり焼いたりしているので、訪れる人が全員バラバラなオーダーをした場合、かなりの混乱が予想される訳でして…
「自分のナポリタンだけ遅いんですけど!」
みたいな事態にならない為にも、やはりココはオーダーを乱さない心配りが必要かと存じます。
なので、ランチタイムは基本的に並ぶ感じですが、常連の人達は分かってらっしゃるので列に並んだとして意外と早く席に着く事が出来ると思います。
勿論、ランチ以外のメニューを頼んじゃいけない訳ではありませんので、ちょいと待つ覚悟があるのならばレギュラーメニューを試すのも良いでしょう。
まあ、そういう気分の時はチョイと時間をずらして厨房に余裕がある時に訪れた方が良いとは思いますけどね。
また『イタリーノ』のランチは曜日ごとに決まっていて
月曜日『ハンバーグ&白身魚フライ』
火曜日『メンチカツ2個』
水曜日『ロースカツ』
木曜日『ハンブルジャワーズ』
金曜日『チキンフライ&海老フライ』
土曜日『ロースカツ&白身魚フライ』
と、なっております。ちなみにランチはライスも付いて「600円前後」と激安でボリュームもあるので幅広い層に人気があります。
それでは、肝心のランチの中身にせまってみましょう。
『ポークカツと魚のフライ』(600円)
今回は土曜日の昼に訪れたので『ポークカツと魚のフライ』がランチメニューです。細かい突っ込みを入れると「白身魚じゃないのか?」みたいな疑問がモヤモヤしますが、ちゃんと白身魚のフライが出てくるので問題ありません。
ちなみにトップ画像の写真だと「魚のフライ」が行方不明ですが、色合いが同じで同化して見えるだけで、ちゃんと存在しているので安心して下さい。
600円でこのボリューム… まさに「洋食屋さんの鏡」と言っても過言ではないでしょう。
まずメインの「ポークカツ」ですが、ようするに「トンカツ」的な何かと思って頂ければ幸いです。
衣は比較的厚めでパン粉も粗い感じ、それを高温で数枚まとめて揚げまくっていますね。なので揚げ上がりも「繊細」と言うよりは硬派な感じに仕上がっています。
「若干、衣が固いかな?」
みたいな気もしないでも無いし、油もラードを使っているのか重めなので揚げ物的に結構キテますね。
しかしヘヴィーな「ポークカツ」も特製のソースと絡むと、途端にライスが進んじゃうから不思議です。カツ単体としては重いかなと思っていたのに「おかず」として丁度良い一品に変化します。
逆に、ライスと合わせる事を考えた場合、このくらいで丁度良いのかもしれませんね。
当然「白身魚のフライ」も同様です。個人的には「タルタルソースが欲しい」みたいな欲求はありますが、ココは「ポークカツ」にもかかっている特製ソースに絡めるのが正解です。
もしくは、卓上に置いてある「醤油」を使ってみても良いでしょう。
そして「キャベツの千切り」には、これまた自家製と思われるドレッシングがかかっています。
このドレッシングは軽い仕上がりで「酸味が強め&ニンニク多め」になっているので、揚げ物との相性は抜群ですね。
洋食屋さんと言えばスパゲッティは欠かせない
メインの揚げ物も美味しいのですが、やはり『イタリーノ』的にアピールするなら、やはり「スパゲッティ」の存在でしょうか?
これもランチと言うか曜日によって味付けが変わるのが『イタリーノ』の特徴です。ちなみに今日は「カレー風味」のスパゲッティでした。やはり洋食屋さんと言えば
「茹で置きしたスパゲッティ」
に尽きるんじゃないでしょうか? 茹で置きされてモチモチ感がアップしたスパゲッティは懐かしい一品です。
誰が最初に添え始めたのかは謎ですが、日本の洋食を彩る大事な名脇役と言っても過言ではないでしょう。
定番としてはナポリタンを彷彿させる「ケチャップ味」が一般的にはメジャーですが、この『イタリーノ』には様々な味付けのスパゲッティがあるのです。
コレはキテますね…
ポジション的には定食で言えば「おしんこ」みたいな感じですが、そこは「スパゲッティ」を茹で置きし、パンチのあるカレー粉で味付けをする事でソロで通用するだけの実力があります。思わず家でも真似して作ってみたくなる勢いです。
成人男性でも満足出来るボリュームのランチ
ちなみに「ライス」ですが、大盛りと言うほどではありませんが、普通の洋食屋さんよりもボリュームがあるので、さして空腹でない場合は
「ライス少な目でお願いします」
とオーダーするのが良いでしょう。勿論、空腹過ぎる場合は「大盛り」(+100円)も可能なので「デカ盛り」としての可能性も秘めています。
『イタリーノ』のランチは、どれもメインがガッツリとボリュームがあり、それにチョイと多めのライスと相まって、男性でも十分に腹を満たすだけのボリュームがあります。
筆者は結構食べる方なのですが『イタリーノ』のランチのボリュームなら十分に満足出来ます。
『イタリーノ』総評
とにかく「味、ボリューム、価格」の三点がピシャリと決まった安定感が半端ないですね。普通の洋食屋さんより、どれもチョイ上みたいな感じで、いつ食べに行っても幸せな気分になります。
この圧倒的な安定感、やはり昭和49年創業の老舗の実力と言えるでしょう。『イタリーノ』で食べておけば間違いないと言う信頼感は、筆者の中で不動のものになっています。
と、言う訳で是非とも横浜の『イタリーノ』に訪れてみて下さい。特にランチメニューはお得なので、まずは日替わりのランチを食べてみる事をオススメします。
イタリーノ
住所 横浜市 中区 福富町 仲通3-4 403
営業時間 12:00~23:30
定休日 日曜日