昨夜、“R.E.M.解散”を知りました。それも、mixiのR.E.M.コミュニティに立てられたトピックで。
今年新譜を出したばかりでの、この知らせ。今後の活躍を大いに期待していただけに、ファンのショックは大きいと思われます。
事実、僕のショックはかなり大きいです。既に解散や他界しているアーティストのことは平気なのに、リアルタイムで解散にぶつかると、悲しいです。人間って勝手なものですね。
解散と言えば、ビートルズの解散後。「“ビートルズの解散はヨーコのせいだ”と言って、ポールはなんでもかんでも“ヨーコのせいだ、ヨーコのせいだ”って言うのよ」と、オノ・ヨーコさんは言ってますが(なんかややこしい)、今回も「ヨーコのせい」にするワケには……いきませんね。そうしたいのはヤマヤマですが。
話を戻しまして、R.E.M.と言うバンドは、あのニルヴァーナのカート・コヴァーンやレディオヘッドのトム・ヨーク、最近ではコールドプレイのクリス・マーティンなど、時代の寵児とも言えるロックミュージシャン達に広く深く敬愛されており、音楽誌『ローリングストーン』には「世界で最も重要なロックバンド」と称され、2007年にはロックの殿堂入りも果たしました。
普通、時代や知名度と共に、作られる音楽やバンドの方向性は変わり行くものですが、彼らはまるでそれとは無関係であるかのように、普遍的なのに決してマンネリにはならない不思議な魅力がありました。
がしかし、悲しいかな日本での知名度は今ひとつ。来日もあまりしていません。
初来日のステージは大学の学園祭で、当時無名だった彼らの登場に会場は静まりかえり、その後に登場した爆風スランプは大盛り上がり。挙げ句、サンプラザ中野に「なんだあの白人どもは!」なんて言われてたとか、言われてないとか。それが原因であんまり来日しなかったんじゃ……と、ヘンに勘ぐってしまいます。
にも関わらず、彼らは東日本大震災に向けたチャリティーアルバム『SONGS FOR JAPAN』に楽曲を提供してくれました。それも、日本でのライブ音源を。この心意気、ファンで無くとも涙せずにいられるはずがありません。
「いつの日か、フジロックのグリーンステージで星空の元“マン・オン・ザ・ムーン”を……」と言う僕の夢は、叶わなくなってしまいました。
しかし僕は、いえ、アメリカから遠く離れたこの島国のファン達は、彼らの素晴らしい楽曲と日本へ向けられた想いを決して忘れません。
ファン目線なのでかなり贔屓した記事になってしまいました。
ですが、今日は日本のみならず世界中のファンが、彼らの曲をかけることでしょう。