『二人の紅茶王 リプトンとトワイニングと・・・』 磯淵猛(筑摩書房)

  by みほこ  Tags :  

ティータイムの時間。コーヒー、紅茶、緑茶、それともハーブティー?いろんな飲み物で楽しまれていると思います。今回は、紅茶。有名な紅茶メーカーの創業者のことを書いた本の紹介です。

オリジナルブレンドを作ったリプトン
19世紀にスコットランドのグラスゴーに食料品店を開業した、トーマス・リプトン。順調に店舗を増やし紅茶の販売をはじめます。紅茶をグラムごとに包装して新鮮さを維持するアイデアを考えたり、水質で紅茶の色や味が変わることに気づいたリプトンは、販売する地域に合わせた紅茶のブレンドを作り販売します。19世紀のイギリスは、紅茶を飲む習慣が根付いた時期でもあったことから、リプトンの斬新なアイデアも受け入れられたのだと思います。

紅茶を広めたトワイニング
トワイニングの創業者トーマス・トワイニングはコーヒーショップの経営しながら、中国から紅茶の輸入をはじめます。二代目のダニエル・トワイニングの時代になると、紅茶を飲むことが一般的になりました。創業から300年以上の歴史をもつトワイニングは、イギリス王室御用達の紅茶メーカーとして世界中に知られます。中国のお茶ラプサンスーチョンを真似てアールグレイを最初に作ったのはトワイニングともいわれています。

紅茶は世界中で飲まない国はないといわれます。いま私たちが紅茶を楽しむ土台を作ったのがリプトンであり、トワイニングだったのではないでしょうか?7代目ベッドフォード公爵夫人のアンナ・マリアが習慣にしたという「午後のお茶」ことアフタヌーンティーは楽しいお茶の時間のイメージです。紅茶は誰でも楽しめる飲み物だから世界中で飲まれているのかも知れませんね。

これから年末で忙しい時期になります。たまには「午後のお茶」でリラックスしましょう。

画像:足成 http://www.ashinari.com/

野球はスワローズ、好きなキャラクターはつば九郎、使っている手帳はあな吉手帳。最近ランニングを始めました。興味があることは、色彩心理学です。

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