世界初、重力レンズ効果による偏光Bモードを観測
宇宙最古の光である宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の、偏光観測の結果だけに基づいて、重力レンズ効果による偏光パターンが世界で初めて測定された。測定が可能であることを実証した今回の成果は、将来の原始重力波の観測やニュートリノ質量和の精密測定につながると期待される。
宇宙マイクロ波背景放射(CMB)は、138億年前に発せられた「宇宙最古の光」だ。宇宙のどの方向にも一様に観測される電磁波が、宇宙の誕生と進化、その背後にある物理法則の謎を解く鍵を握っていると考えられている。特にCMBの偏光(光の振動の向き)を観測して、「偏光Bモード」と呼ばれる特殊な渦状のパターンを調べることが重要視されている。
カブリIPMUや高エネルギー加速器研究機構(KEK)などが参加する国際研究チーム「POLARBEAR実験」は、南米チリにある口径3.5m望遠鏡と最先端の超伝導検出器を用いて、「小さな渦の偏光Bモード」を99.999%以上の確率で世界で初めて観測することに成功した。
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