地域おこし協力隊って?(何も知らない人向け)

  by 保道晴奈(Haruna YASUMICHI)  Tags :  

Togetterでずいぶんと話題になったまとめがある。
とある離島の地域おこし協力隊——「えっ…私の年収、低すぎ…?」である。

実はこのまとめ、当初は筆者が作成したものだ。
たまたまこれらのツイートをつぶやいておられた小島さんと知り合いで、小島さんの「ぼやき」を見かねた筆者が「その意見、面白い!まとめておきますね!」とひとまずツイートをまとめて閲覧可能な状態にしたものだった。

これをお読みになって地域おこし協力隊の実情に失望したというコメントは多くあったが、「ていうか地域おこし協力隊ってなんなん?おいしいの?」という方も多いだろう。
総務省や移住・交流推進機構が出している情報をもとに、「そもそも地域おこし協力隊とは何か」ということをまとめてみる。

地域おこし協力隊って何するん?

地域おこし協力隊は過疎や高齢化が進んでいる、いわゆる「田舎」に地域外から人材を誘致し、地域活性を計る取組み。
農業や漁業に従事したり、地域行事の支援や特産品のPR、都市との交流事業、地域そのものの広報活動など、仕事内容は協力隊員や地域の実情により様々だ。
協力隊員は入り込む地域に住民票を移し、活動に従事する。任期は1年から3年。

ぶっちゃけた話、どこからお金でてるん?

地域おこし協力隊は総務省による事業。
財政支援は特別交付金から、協力隊員1人につき年に給与が200万円、活動にかかる費用が200万円支給される。
また、地域おこし協力隊を受け入れる自治体1団体につき、上限200万円の支援が受けられる。これは地域おこし協力隊員の募集にかかる費用に充てられる。

募集から着任までの流れは?

募集は受け入れ自治体ごと。
無事に選考を通過したら、事前研修・準備を経て、着任する地域に住民票を移し、ついに協力隊としての仕事が始まる。

任期終了後の協力隊員、どうしてる?

総務省のアンケートによると、平成25年では活動していた地域やその近隣地区に定住する人が半数以上。
定住者のほとんどが就業・就農している。
逆に言えば、定住もせず「地域おこし」活動もしない人が40%ほど存在している。

ものすごく簡潔ににまとめてしまったので、「もっと知りたい!」方のために参考にしたサイトを紹介します。
地域おこし協力隊(移住・交流推進機構)
地域おこし協力隊(総務省HP内)

協力隊がよいか悪いかはともかく、「その地域が本当に活性化を望んでいるのか、どのような活性化を望んでいるのか」が重要だと筆者は考えている。

大学3年。アラビア語専攻。 2014年9月〜2015年7月クウェート留学。 高校時代に恩師の強い影響を受け、パレスチナ問題をやりたいとアラビア語を専攻する。 が、大学に入って様々な出会いに翻弄され、様々なことに興味を持ち、出版プロジェクトに携わったり(2014年2月『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』大阪大学ショセキカプロジェクト編、大阪大学出版会)、専攻に関係ない地域について勉強したり、長崎の離島へ炭鉱跡を見に行ったり、在日コリアンの調査をしたり、とにかくいろいろやってみる。 そんな中で、私がやるべきなのはやはりアラブだと再確認し、中東留学を決意。英語も嫌い、語学は基本的に嫌いな異端?の外国語学部生であるが、難しいと有名なアラビア語に奮闘する。 趣味はチェロ演奏。隠れキリシタンに興味あり。

ウェブサイト: 大阪大学ショセキカプロジェクト(大阪大学全学教育推進機構内HP、ページ内に多数の関連リンクあり) http://www.celas.osaka-u.ac.jp/ourwork/shosekika 「ドーナツを穴だけ残して食べる方法とは?」ネットの“穴談義”に大阪大学が真面目に応えた本が話題!(ガジェット通信記事、取材に参加し名前・写真もご掲載いただきました) http://getnews.jp/archives/540628 『ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問−穴からのぞく大学講義』(大阪大学出版会HP内ページ、保道はコラムを一部執筆) http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-470-6.html 大阪大学ショセキカプロジェクト(FBページ) https://www.facebook.com/shosekika?fref=photo ガザ報告会@阪大(FBイベントページ、2014年7月に大阪大学内にて保道が主催。岡真理さん(京都大学)によるガザ訪問に関する講演会。学内外より100人弱の聴衆を集めた) https://www.facebook.com/events/242568682605274/?ref_dashboard_filter=upcoming 第14回(平成25年度)課外研究奨励費伝達式(大阪大学HP内、この奨励費を受け「在日コリアンの問題に関してコリアンタウンにおけるフィールドワークと有識者へのインタビューを通した研究」を行った) http://www.osaka-u.ac.jp/ja/campus/activity/2013/07/20130704 部活魂!(岩波ジュニア新書編集部HP内、「部活」をテーマに中高生から原稿を募集し、優秀作品を書籍化したもの。保道が中学時代に書いたものが第2部に収録されている) http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jr/toku/0907/500633.html

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