今回は「オリジナルデザインのTシャツを作りたい!」と言う事で「ステンシル」と言う手法を用いたTシャツの作り方を紹介してみましょう。
まず「ステンシルとはなんぞや?」ですが、サクっと説明するとマスキングしてスプレーでガーっと塗っちゃう感じです。もうチョイ詳しく説明しますと「塗りたく無い部分を覆ってスプレーで塗装する」みたいな勢いです。
そして、その時に使うのが「ステンシルプレート」と呼ばれる素材(マスク)でして、コイツを車とか壁とか物とかに当てて塗装するのがステンシルです。
まあ、分かりやすく言うとアメリカ軍の飛行機とかに書いてある文字「DANGER」とか、そういうのもステンシルで書かれています。
ちなみにステンシルは漢字は苦手で「大田区」の「田」みたいなのは難しいです。切り抜いた文字がバラバラになってしまいますからね。なので「ステンシルフォント」と呼ばれる書体は基本的に英数字で微妙に繋がるようになっていて、それが独特の味わいとなっています。
さらにマニアックな情報として、ステンシルを作る為の機械も売られています。勿論、基本的にはアルファベットと数字、一部の記号しか打てませんけどね。コイツを使って作ったステンシルは限りなく「本物」ですが、ステンシルマシンの値段もスゲー本物級なので、最近はカッティングマシンを使ってステンシルを楽しんでいる人が多いようです。
と、言うわけで「ステンシル」を用いてオリジナルTシャツを作る方法を模索しましましたが、ぶっちゃけ文字と言ってもアルファベットじゃないのでステンシルとは微妙に違うかもしれません。普通にマスキングしてスプレーでブシューですし。
しかし「手軽にオリジナルTシャツを何枚か作る」と言う事では、やはりステンシルについても語る必要があると思うので、そこら辺は適当に読み飛ばしつつも知識として記憶の片隅に留めておいて下さい。
【 オリジナルTシャツを作る為の材料&道具 】
Tシャツ ・・・筆者は梅雨の洗濯事情を考慮し速乾性Tシャツをチョイス
スプレー塗料 ・・・布専用スプレー塗料もありますが今回は普通にアクリルスプレー缶
PP板 ・・・マスキングする素材。厚さ0.2㎜のポリ製
スプレーのり ・・・マスクをTシャツに密着させる為のモノ 微妙に高い(1800円前後)
マスキングテープ・・・塗料が飛ばないように新聞紙などを固定する為のテープ
ホットナイフ ・・・2000円前後 無ければ普通のカッターナイフでも可
こんな感じです。あとは家にあるもので適当に。なんならマスキングテープはガムテープでも良いです。
若干「スプレーのり」が予想以上に高くて目が点になりましたが、コイツを使ってビシっと密着させないと文字がぼやけるのでアイテムとしては必須です。無い場合は面倒ですが普通の「のり」で頑張りましょう。
もっとも「ぼやけた感じ」も味わいとも言えるので、そこら辺は作る人のセンスですね。
ちなみに筆者は作業中に『ホットナイフ』なる道具を十数年前に買った事を思い出し、工具箱から取り出して使ってみました。『ホットナイフ』とは「半田こて」の先端部分が「カッターナイフの刃」に変わったモノでして、熱で溶かしながらプラスチックを切断するので「切断面が綺麗になる」と言う神アイテムです。
最初は「デザインナイフ」で切っていたのですが、ソレに比べて作業が10倍ラクチンになるので鬼オススメです。
【 デザインをPP板に転写する 】
色々な手法が考えられますが、一番簡単なのはパソコンでプリントアウトした用紙をPP板に「スプレーのり」で貼って、デザインカッターで切り抜く方法です。プリンターが無い人は『セブンイレブン』とかに「ネットプリントサービス」なる便利なシステムがあるので、さくっとググってコンビニのコピー機を使ってプリントアウトしましょう。
さらに簡単なのはマジックでサクサクと手描きしてしまう方法ですが、筆者のような凡人にはオススメ出来ません。素直にパソコンのチカラを借りましょう。
デザインですが難しいデザインだと切り抜き作業で発狂するので、自分の根気、元気、やる気、体力と相談してデザインをまとめて下さい。
【 PP板を切り抜く 】
マスク素材はなんでも良いのですが、今回は加工のしやすさと耐久性、コスト面でPP板を選びました。コイツはプラスチック系素材でも柔らかいほうなので切りやすいです。
と、言うかTシャツも一枚だけならPP板すら無しで、いきなりプリントアウトした用紙をカッティングして貼っティングすれば良いのですが、筆者の場合はTシャツを「送料無料」になる金額まで欲張って買ってしまったので、否応なしに何枚も量産しなければならない事情があったりもします。
【 スプレーのりでPP板をTシャツに貼る 】
今回の材料の中で一番高価だった「スプレーのり」ですが、その使いやすさと作業時間の短縮を考えると、意外と高い買い物ではないかもしれません。とにかく綺麗な仕上がりの肝は
「綺麗なカッティングと丁寧なマスキング、滑らかなスプレー缶さばき」
に尽きるので地味に頑張りましょう。逆にココさえキッチリ作業出来ていれば失敗する要素はほとんど有りません。
【 余計な部分もマスキングする 】
念のためにデザインを入れる部分以外は新聞紙などでマスキングします。スプレー缶で塗装する時は屋外が好ましいので、ベランダなどで作業するならベランダも汚れないように新聞紙などを貼っておきましょう。
【 スプレー缶で塗装する 】
近からず遠からず、適度な距離から適度な量をスプレー缶で噴射します。一度にブシューとやると滲んだりする可能性があるので、全面を薄く塗る感じで、3回くらいに分けて塗装します。
「近くから噴射した方が洗濯しても落ちないんじゃね?」
みたいな感じで欲張ると、塗料が滲んでデザインがぼやけたりするので止めましょう(経験者は語る)
どうせ洗濯してもアクリル塗料は簡単には落ちないし、なんなら再び同じマスクで塗装すれば再生出来るので無理は禁物です。
【 乾燥させて完成 】
ちゃんと塗料が乾燥したのを確認してからマスクを剥がします。あとは「スプレーのり」の種類にもよりますが、気になるようであれば洗濯してから着用しましょう。
バックプリントも同様の手順でサクっと作れるので、コダワリがある人は挑戦してみて下さい。手間は2倍ですが、材料が揃っていればコストはさして変わりませんのでオススメです。
【 総評 】
PP板すら使わずにプリントアウトした用紙でダイレクトに行くと、もっと簡単にオリジナルTシャツが作れると思います。
ちなみに今回は筆者が試行錯誤しながらやった感じだと、デザインさえ決まっていれば半日で作れそうです。一番時間がかかるのは「PP板をデザイン通りにカットする作業」なので、結局はデザイン次第とも言えますね。
ちなみに今回使った道具やらスプレー缶やらを全部買って5千円くらいですね。あると超便利だけど値段の高い「スプレーのり」と「ホットナイフ」を他で代用すれば「千円」でおつりが来るでしょう。
Tシャツは「真夏のラーメン屋」での着用を想定して「速乾性Tシャツ」にしたので一枚600円程度になりました。
また、最近はインターネットで探せば「オリジナルデザインTシャツ」を作ってくれる店も色々と見つけられると思うので、大量に(20枚以上)作りたい場合はショップに任せるのも正解です。ショップの場合はチョイとお高くなりますが、大抵の場合は「シルクスクリーン印刷」で作ってくれるので、そこそこ複雑なデザインでも対応してくれます。
もっとも筆者が欲したオリジナルTシャツは、ショップに印刷して頂くほどの凝ったデザインでも無いので自作しちゃいましたけどね。ちなみに今回のデザインのコンセプトは
「普通の人には分からないけど、分かる人には分かるコダワリTシャツ」
となっております。コイツを着て件の店に行列した日には「そのTシャツ、どこで買ったんですか?」と聞かれまくる事間違いなしです。
よりダイレクトに突っ込んだデザインも考えましたが「意匠登録」などが絡むと面倒なので、ギリギリのラインで小綺麗にまとめてみました。文字が少々小さいように見えますが、上にアロハシャツを着用した時にイイ感じに見え隠れするデザインを狙っています。
と、言うわけでみなさんも今年の夏は「オリジナルTシャツ」で勝負してみてはいかがでしょうか?流行を追うのではなく流行を作る、デザインを発信する側になってみるのも面白いですよ。