突然の食中毒による辛い経験
先日、長野県上田市菅平(すがだいら)高原にて、サッカーやラグビーの大会に参加していた小学生や高校生ら約200人が、吐き気や下痢などの症状を訴えました。長野県上田保健福祉事務局は集団食中毒として調査しているとのことです。
この記事を書いている筆者もつい最近、食中毒のような症状に見舞われました。寝耳に水とはまさにこのことで、突然の腹痛により、トイレの中で二時間ほど苦しみました。
下痢と吐き気が一定の間隔で襲ってくるために、気持ちが悪いことこの上なく、時間が経過するにつれ体力の消耗も激しかったです。しかし不思議なことに、吐き続けていると体力は低下しますが痛みは緩和され始めます。汚い話かもしれませんが、悪いものは早急に出したほうが、身体は快方に向かいやすくなるみたいです。
先に記載した長野県の集団食中毒の件ですが、こうした集団で症状が現れた場合は、何が食中毒の原因なのか特定しやすいかもしれません(この件の場合ですと、同じ業者から出された弁当らしいとのこと)。しかし、私のような個人の場合は、食中毒の原因が何であったのか簡単に特定することはできないので、原因が分からない以上は、最低限の予防で今後対処するしか方法がないと思います。
厚生労働省による食中毒予防のポイント
厚生労働省のサイトによると、食中毒の予防方法を6つの(?)ポイントに分けて説明していますが、その内容に少し驚いてしまいます。
http://www1.mhlw.go.jp/houdou/0903/h0331-1.html
まず主要な6つのポイントとは、「食品の購入」、「家庭での保存」、「下準備」、「調理」、「食事」、「残った食品」となっていますが、個々のポイントの説明がとても細かいです。特にポイント3の「下準備」に関しては、項目が10に分かれています(すべて数えたら33項目ありました)。ページの最後に予防の3原則をシンプルに「付けない、増やさない、殺す」と明記してありますが、これではシンプルすぎるので、やはり読むべき内容は、詳しく説明している33項目となります。
※近所の薬局で買ってきた除菌スプレー。「しっかり効く、ウィルスと細菌を除去」の文字がたのもしい(笑)。
こうした予防法を読んでいると、食中毒を防ぐことがいかに難しいか身に染みて実感できます。食中毒に関連する主な細菌だけでも、およそ10種類以上はある訳ですから、説明する側も細かくなって当然だと思います。しかも、この内容はあくまで家庭内で対処する方法なので、外食などに頼った場合はまた別の懸念が発生します。長野県で起きた集団食中毒が良い例です。
食中毒になってしまった場合
食中毒では下痢や吐き気の症状が多いというのは先にも述べましたが、この際に下痢止め薬などの使用は極力避けたほうが良いとのことです。体内に入った細菌が生成した毒素を排出して、下痢や吐き気を繰り返しますので、下痢止め薬などを服用することは、細菌を体内に留めることになり逆効果となります。
また下痢や嘔吐(おうと)を繰り返しますと、体内の水分やミネラルが急激に失われますので、スポーツ飲料水などでこまめに水分補給すると良いかと思います。
※近所の薬局で買ってきた経口補水液。税込み204円で購入しました。一般のペットボトルよりも少しお高めですが、ミネラルなどの栄養も含んでいるため、脱水症状対策には最適な飲み物です。
それでも腹痛が治まらない、下痢や嘔吐の症状が10回以上続くなど、あきらかに危険な状態だと判断できる場合は、早急に医者へ行くことをおすすめします。特に血便や血液が混じっている、呼吸が不安定、意識が朦朧(もうろう)とするなどの症状が現れた場合は、必ず医者に診断してもらいましょう。