クモの巣にかかってもがいているマルハナバチを、後からやってきたハチが救出しているように見える動画が話題を呼んでいます。
動画:Bumblebee in spider’s web rescued by other bumblebee(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=Zs_3FHh3z4o
窓の外にかけられたクモの巣にマルハナバチが捕まってしまい、もがいているところへクモが近づいてきて、今にも食べられてしまいそうな状況です。そこへ突然、もう1匹のマルハナバチが現れ、クモの胴体に針を突き刺して撃退しているように見えるではありませんか。
ミツバチの仲間は、フェロモンによって仲間に危険を知らせたりすることが知られています。マルハナバチもミツバチ同様に意思の疎通をしているのでしょうか。
この動画を見た人たちの反応
・『アニマルプラネット』みたいなナレーション付けやがってw
・イギリス英語だな
・いい声してるな
・BBCのナレーターだろ?
・このビデオはフェイク。刺すと毒が入るからすぐ死ぬはず
・実際のところは刺せなかったんじゃないかな
・ミツバチはフェロモンで通信する。捕まったハチが苦痛フェロモンを出してそれに応えたのかもしれない。よく撮影できたね
・養蜂してた経験からすると、ミツバチは互いに効果的に通信しているよ
・去年の夏、カップに落ちたミツバチを助けたんだけど、飛べるようになると私たちの周りを飛び回ってた。友達になったの。ミツバチが感謝するなんて思わなかったけど、それ以来、玄関に出るといつも私たちの周りを囲んで飛び回るのよ
海外掲示板では、マルハナバチそっちのけで、イギリス英語の発音に憧れる人たちがナレーションの発音と声の美しさについて語り合っていました。
さて、実際のところ、マルハナバチは本当に仲間を助けようとしていたのでしょうか。
この疑問について、サセックス大学の生物学教授を名乗る人物が現れ、見解を述べています。彼によると、「マルハナバチは巣の中では協力して侵入者を撃退するが、巣の外で別のハチを助けようとはしない。もしトラブルに巻き込まれても自力で解決する。針のように見えるのは後脚だ。残念ながらこれは勇敢な行動などではなく、巣に戻ろうとしてクモの巣に捕まった2匹の不器用なハチだ」ということです。この程度のクモの巣ならば、たいていのマルハナバチは自力で脱出するのだとか。
う~ん、視聴者のロマンを無残にもぶち壊してくれた科学者よりも、“ミツバチの恩返し”を経験した女の子のコメントにUpvoteを投じたいのは筆者だけでしょうか。
画像:『YouTube』より引用