かねてより不具合が報告されていたWindows用将棋ソフト『将棋新世紀 PonaX』について、発売元の株式会社マイナビが商品を回収し、返金に応じることを発表した。
『将棋新世紀 PonaX』に関するお詫びとお知らせ | マイナビブックス
『将棋新世紀 PonaX』は2014年5月30日に発売されたが、「対局ボタンが押せない」「対局開始時に駒が表示されない」という、そもそもソフトとして利用できないほどの不具合報告や、「思考中にCPUをフルに使わない」「検討モードの機能が劣悪」「対局中に中断ができない」といったソフトへの不満の声が上がっていた。
これを受けてマイナビは6月9日にバージョン1.01となるアップデートパッチの提供を開始したが、それでも状況は改善されず、今回のような商品の回収および返金という事態に至ったようだ。
(付記)将棋ソフト『将棋新世紀 PonaX』について、マイナビのWebサイトより商品の概要を引用。
延べ200万人以上が視聴した2013年の第2回電王戦で現役プロ棋士を初めて破ったプログラムPonanza。
第1回電王トーナメントでは見事優勝を果たし、迎えた第3回電王戦ではコンピュータ側の大将を務め、屋敷九段を破りました。そのPonanzaが今回Windows用ソフト「将棋新世紀PonaX」として登場、自宅で楽しめるようになりました。
「将棋新世紀PonaX」はPonanzaを思考エンジンに据え、その名の通りこれまでにない将棋の新しい楽しみ方を提供します。洗練されたグラフィックデザイン、そして最高棋力八段のコンピュータとのハイレベルな対局。さらにPonaXの深い読み筋と精緻な評価値を表示する検討モードは将棋ライフのお供として、観戦や棋力アップに大いに役立つものです。
最も進化した将棋ソフトを、ぜひ手に入れてプレイしてください。