マクドナルドに精通している人物・佐々木さんによると、厨房で忙しい仕事はフライストッカーとグリルストッカー、逆に楽な仕事はイニシエーターだという。
フライストッカーはマックフライポテトやチキンマックナゲット等を揚げるスタッフ。グリルストッカーはパティを焼くスタッフの事である。イニシエーターはバンズを焼くスタッフだ。
特にグリルストッカーは忙しいとの事。佐々木さんが店員さんにグリルストッカーの大変さを聞いたところ、次の様に話していたという。
「マクドナルドは、お客さんが多く訪れるピーク時のハンバーガーの数が尋常ではありません。常に焼きながらストック数を把握しないといけないんです。ストックとは、すでに焼いたパティの事ですね」
「時間帯によってストック個数が定められているんですが、それを上回ってストックするとお客さんが減ったとき大量破棄になってしまいます。でもストック数を減らすと、ビッグマックやダブルチーズ等、パティが2枚必要なバーガーを作る場合に足りなかったりして困るので、結構こまめに焼いています。時間が経ったものを出さず、いかにお客様を待たせないかを第一に考えています」
ではどうしてイニシエーターはラクチンなのだろうか? どうやらトースターでバンズに焼き目をつけるだけだかららしい。しかし、ずっと同じポジションで作業をする事はあまりないらしく、日によって持ち場が変わるそうだ。
同じ時給ならずっとイニシエーターばかりやっていたいが、そうもいかないようだ(笑)。「おれ将来パン屋になりたいっす」とか店長に言っておけば、イニシエーターばかりやらせてもらえるかも……。