コンビニエンスストアに設置されているマルチコピー機を利用したことがある人は多いでしょう。
しかし、このコピー機が今、従来のコピー機能以外にも多くの機能を備えていることはどのくらい浸透しているのでしょうか。
国内コンビニエンスストア大手のセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンを例に挙げます。
各社ともマルチコピー機でできることとして、デジカメプリントやスキャン機能、FAXの受け取り、PDF文書プリント、そして行政サービス等があります。
今回はこの『行政サービス』に注目し、利用方法などをまとめました。
行政サービスとは
行政サービスを提供している市区町村に住んでいる方を対象に、住民基本台帳カードを利用して各種証明書を全国のコンビニエンスストアで取得できるサービスのことで、財団法人地方自治情報センターが運営しています。
この行政サービスを利用できるコンビニは、現在『セブン-イレブン(全国店舗で利用可能)』『ローソン(全国店舗で利用可能)』『サークルKサンクス(全国店舗で利用可能)』『ファミリーマート(沖縄県内の一部店舗で利用可能)』の4社です。
ファミリーマートについては、12月19日木曜日の午前6時30分より、全国店舗での利用が可能になります。
取得できる証明書は『住民票の写し』『印鑑登録証明書』『住民票記載事項証明書』『戸籍証明書』『戸籍附票の写し』『税の証明書』の6種類ですが、市区町村により取得できる証明書の種類が異なるので、利用する際は確認が必要です。
財団法人地方自治情報センター
http://www.lg-waps.jp/
サービスを提供している市区町村はこちらのページから調べられます。
http://www.lg-waps.jp/01-04.html
東京都を例に挙げると、渋谷区・中野区・荒川区・足立区・葛飾区・三鷹市・町田市・小金井市が行政サービスを提供しています。
行政サービスを利用するためには
事前にお住まいの市区町村の窓口での利用申請が必要です。
また、住民基本台帳カード(以下、住基カード)が必要なので、持っていない場合は取得しましょう。(詳しくはお住まいの市区町村の窓口にお問い合わせ下さい。)
申請をすませたら、あとは上記コンビニ4社のマルチコピー機で行政サービスという選択画面をタッチし、住基カードを使って欲しい証明書を発行するだけです。
詳しい操作方法は、各コンビニの公式サイトで見れます。
サービスを利用できるのは年末年始(12月29日~1月3日)とメンテナンス時(不定期)を除いた、午前6時30分~午後11時まで。
ただし市区町村によって異なる場合があります。また、交付手数料も各市区町村により異なります。
最後に
一度申請すれば、あとは対応しているコンビニで早朝から夜まで発行できるので、市区町村の役場に用事がある際についでに申請しておいたり、これから住基カードを取得する予定がある人は、同時に申請しておくと今後とても便利ですね。
ちなみに筆者もこのサービスを知って早速利用しようとしたところ、私が住んでいる市は残念ながら行政サービスを提供していませんでした。
あなたの住む市区町村はどうですか?
行政サービスに参入する自治体は着々と増えているようなので、今後誰もが利用できる日が来ると期待したいと思います。