12月5日から同19日まで、グラングリーン大阪北館(大阪・梅田)のJAJA BARで開催中のフィリピン料理イベント「A TASTE OF THE PHILIPPINES(ア・テイスト・オブ・ザ・フィリピン)」。
JAJA BARの店内
「食を通してフィリピンを旅する2週間」がテーマということで、期間中はフィリピンで愛される3種の料理を味わうことができる。
日本ではあまり馴染みのないフィリピン料理だが、歴史の紆余曲折の中で中華料理やスペイン料理の影響を受けており、調味料は醤油、酢、ニンニク等、具材は豚肉、鶏肉、魚介類や多種の野菜、主食は米、たまにパンという感じで日本人にも非常に馴染みやすい。
今回、提供されるのは以下のようなメニューだ。
【ポーク&チキン・アドボ】
こちらがアドボ
アドボとは醤油、酢、ニンニク、ローリエなどでマリネした肉を煮込むフィリピンの代表的家庭料理。酢の効果なのか肉が非常にやわらく仕上がっていてうま味が口中に広がる。日本でも鳥の手羽などを酢と醤油で煮た料理があるが、かなりテイストが似ているので、もしかするとフィリピン由来かもと思ったり…もちろん付け合わせのライスとも相性抜群だ。
【フィリピン・レチョン・サンドイッチ】
レチョンとは、皮はパリパリ、中身はジューシーに焼き上げた豚の丸焼き。今回はそれをよくほぐしたものをハードなフランスパンに挟んでいただく。なかなかに肉々しいサンドイッチだが、具材のトマトやタマネギともよくマッチしていて食べ飽きない。レチョンは祝い事向けの料理なので、丸ごとだと非常に高額だが、こうして手軽に楽しめるのはナイス。
【ルンピアン・ビノンド】
チャイナタウンがあるマニラ・ビノンド地区発祥の揚げ春巻。具材は豚ミンチやエビ、野菜など、ソースはチリソースで日本人にもかなり馴染みのあるお味。現地では通常の春巻サイズのものもあるようだが、こちらではかなり細く作られており可愛らしい。軽食、前菜にぴったりだ。
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今回のイベントはフィリピン観光省大阪事務所が主催するものだが、筆者は2023年にも同事務所によるメディア向けイベントに出席したことがある。
日本とフィリピンの交流に精力的に取り組むフィリピン観光省代表ジェロム・ディアズさんが旗振り役に
【参考記事】
フィリピン料理を知ってますか? 同じアジアを感じる絶品お惣菜と日本人が知らずに食べていたあの人気スイーツ
https://getnews.jp/archives/3407437
そこでも先に紹介したアドボや、「シシグ」(ひき肉と豚耳を醤油、酢、ニンニクで炒めたもの)、「バムイー」(フィリピン風ビーフン)、「ハロハロ」(ミニストップでもお馴染みのかき氷)などのフィリピン料理をいただき、根底に流れる、日本人の味覚と共通するであろうセンスをいくつも感じた。
日本とフィリピンの交流は16世紀、戦国時代にまで遡れる。これまで日本から移住した人も多く、現在、在日フィリピン人人口も34万人強(2024年末調べ)で、中国、韓国、ベトナムに次ぐ第4位の規模。そんな身近な人々の愛する料理が、日本料理となんだか似ているって楽しいではないか。
JAJA BARは関西人にとっては非常にアクセスのいい大阪・梅田から徒歩圏内のグラングリーングラングリーン大阪北館11F。「遠くて行けない!」という人向けに調べてみたところ、札幌、仙台、東京、名古屋、広島、福岡など各地方の中心都市にはフィリピン料理店があることが確認できた。日本人にとってまだまだ未知のフィリピン料理。ぜひ多くの方にご体験いただきたいものだ。
JAJA BAR店頭
「A TASTE OF THE PHILIPPINES(ア・テイスト・オブ・ザ・フィリピン)」
【開催期間】
2025年12月5日(金)~12月19日(金)
【会場】
Canopy by Hilton Osaka Umeda JAJA BAR
大阪府大阪市北区大深町6-38
グラングリーン大阪北館11F
【予約サイト】
https://www.tablecheck.com/ja/osapypy-canopy-osaka-umeda-ja-ja-bar/reserve/message

