もいうだいぶ以前になるが「もう井村屋だけでよくね?食事からデザートに短期の非常食までそろった!」という記事を書いた。あれから1年経過し、食料を取り巻く環境は大きく変わってしまった。コメは高いし外食も高い。スーパーやコンビニの弁当は上げ底・二重底に斜め底と内容量を積極的に減らすことに余念がない。そこで井村屋に何か満足できる食材はないかと探ってみたらあったので、1食分としては多いが気に入ったものを取り入れて1食分の「ご飯とデザート」として試してみていただきたい。
※参考記事
もう井村屋だけでよくね?食事からデザートに短期の非常食までそろった!
https://rensai.jp/517329 [リンク]
最初からデザートに行ってしまうが、軽食としても良い『井村屋謹製 たい焼き(白つぶあん)』は9月1日から発売の新製品だ。冷凍食品なので基本はレンチンでOK。外はカリカリでモチモト、中はアツアツのたい焼きの基本は忠実に再現されるので問題はない。あんは粒感のある手亡(てぼう)に、北海道産の生クリーム・バターなどの乳原料を加え、和基調ながらも洋風なミルク香る白つぶあんに仕上げた。生地は米粉をブレンドし、はちみつを加えて香ばしく焼き上げた。ここで好みが分かれるのは白あんというところだろうか。たい焼きは小豆あんが基本だが、それをあえて手亡あんにしたところだ。ただし、一般的な白あんとは異なり、ミルクっぽい味わいが加えられているので、クリームとまではいわないがそれに近い味わいがある。
『mini PIZZA ベーコン&チーズ』も同日発売の新商品で、いわゆる冷凍ピザなのだがこれがそうとも言い切れない不思議な美味しさなので紹介する。井村屋といえば「肉まん・あんまん」だが、その包あん技術を活用した具材感とチーズ感のあるミニサイズのピザを開発した。フカフカで香ばしいパンの中にまるでピザまんのような具材がたっぷり詰まっている。というよりも最初から飛び出している。1パック2個入りだが、これだけで十分に満足感が得られるのは中身が詰まっている証拠だ。
いくら何でも人をなめすぎだと憤慨したのが、同日新発売の冷凍『2コ入すまん』だ。素うどんと同義の「素」を冠したすまんには何も入っていない。もちろん、これを基軸にアレンジレシピを楽しむための食材なんだろうと思っていたのだが、そのまま食べても甘くて美味しい。なるほど、ふざけて消費者に怒られるのではなくむしろ感心される商品を世に送り出したと食べてからわかるのだ。これについては最後に記者なりのアレンジをしてみたので紹介する。
最後に紹介するのは同日新発売の『濃い豆腐MCTプラス』だ。豆腐といえば豆腐なのだが、機能性食品表示のもので中鎖脂肪酸油が脂肪の燃焼を高めると期待される。肝心の味は三重県産大豆を使用した香り高い豆腐で賞味期限が75日もあるので冷蔵庫に入れておいて気が付いたときに食べることができる。これも最後に簡単なアレンジをしてみたので紹介する。
最後に記者のアレンジだが、面倒なことは一切しない。まず「すまん」には福島県いわき市の「みそしそ巻」を挟んでみた。味噌をしそでくるんだものだが、甘辛い味噌と香ばしいしその風味で和風の中華まんという新しい?ものが出来上がって非常に美味しかった。
『濃い豆腐MCTプラス』は醤油と七味唐辛子をかけて電子レンジで加熱してみた。もともと豆腐は江戸時代に多くの食べ方が確立した食材で、焼いても揚げても炒めて和えてもいい。そこで醤油をかけたいわゆる冷ややっこを思いっきり加熱することにより、湯豆腐のようであり、揚げ出し豆腐であり、豆腐ステーキのようでもある非常に美味しいものに仕上がった。ぜひ試していただきたい。
食材が高くて、簡単な食事でさえも負担を感じるようになった昨今だが、冷凍食品はバーゲンの際に買っておくと長い目で見て余計な出費を抑える結果になることが多い。しかも最近の冷凍食品はどのメーカーも出来たての料理を見事に再現したものが多い。井村屋も例外ではなく、美味しい食材を長期間保存出来てレンチンで出来上がる手軽なご馳走である。アレンジの有無はその人の考え方次第だが、そのままでも十分美味しいので試してみていただきたい。
※写真はすべて記者

