日野市の七ツ塚ファーマーズセンターがオープン「一周年」を迎えた。
そもそも市(公共)の施設は倒産しないから、「一周年」という“期間”そのものに価値はない。
真に評価すべきは、「賑わっている」という点である。
市が公共施設を作ろうとすると、よく“箱物行政”という言葉を耳にするが、ここはどうやら無関係。
次から次へと新しい事業を展開しようとしている。
今、施設の運営は市内のNPO法人「めぐみ」が担っているという。
大正解だと思う。
市が躊躇しそうな事業であっても積極的に動き出し、市民ならではの視点で次々に新たな企画を考えている様子。「めぐみ」の方々の発想力とフットワークの軽さには本当に頭が下がる。
実際問題として、市の職員の仕事量は多い。そうであるならば、市の“業務”としてではなく、「めぐみ」の皆さんの“やりがい”として施設運営した方が、ファーマーズセンターにも“魂”が込められるというものだ。
このような民間委託的な発想は、決して市の怠慢ではない。
優れて建設的な勇気ある決断だと思う。
二周年、三周年と、ファーマーズセンターの耐用年数いっぱいまで、その賑わいを増していってほしいものだ。