ニュージーランドのパーペチュアル・ガーディアン(Perpetual Guardian)社が、給料はこれまで通りという条件で週4日勤務制度を試験的に行ったところ、結果的に成功だったとニューヨーク・タイムズ紙が報じています。同社はこの制度に変更することを望んでいるとのことです。
A 4-Day Workweek? A Test Run Shows a Surprising Result [リンク]
https://www.nytimes.com/2018/07/19/world/asia/four-day-workweek-new-zealand.html
同社は今年3月~4月にかけての2か月間、社員240名を対象に週40時間から週32時間へと勤務時間を短縮。この実験に関わったオークランド工科大学のジャロッド・ハー教授によると、社員のワーク・ライフ・バランスが24%改善されたといいます。3日間の休日を、家族と共に過ごしたり、エクササイズをしたり、料理をしたり、ガーデニングをしたりと思い思いに過ごした社員達は、休み明けにこれまでよりもエネルギーに満ち溢れた状態で出勤するようになったそうです。社員達は勤務時間が短縮されたことにより、就業時の生産性を上げるモチベーションになったといいます。会議にかける時間も従来の2時間から30分へと減少しました。
同社の創業者であるアンドリュー・バーンズ氏は、人間が生産的に仕事が出来るのは1日3時間以下というレポートを読んで週4日勤務制度を検討するようになったとしています。今回の結果を受けて、同氏は「雇用契約は同意可能なレベルの生産性をもとにすべき。短い時間で求められている結果を出すことが出来るなら、給料を減らす必要はありません」と語っています。
It’s not about how long we work, but how well we work… https://t.co/nda09Ij3ZU
— Arianna Huffington (@ariannahuff) 2018年7月20日
https://twitter.com/ariannahuff/status/1020399238419832832
ニューヨーク・タイムズ紙の記事を読んだある企業の女性CEOは、「仕事は労働時間の長さではなく効率です」とコメント。おっしゃる通りです。
Australian company finds that no less gets done by switching from a five- to four-day workweek. Employees find ways to waste less time in pointless meetings and focus on uninterrupted time. The problem isn’t not enough time, it’s too much bullshit work! https://t.co/fJ5UHzyLeP
— DHH (@dhh) 2018年7月20日
https://twitter.com/dhh/status/1020214851250081792
またある企業の創業者は、「時間が十分にないことが問題ではない。くだらない仕事が多すぎるのが問題だ」とコメント。
日本でも働き方改革が声高に叫ばれていますが、誰もがハッピーに働けるという前提で多様な働き方を実現していかないとならないのではないでしょうか。
※画像とソース:
https://www.nytimes.com/2018/07/19/world/asia/four-day-workweek-new-zealand.html