【発売前レビュー】一家に1台ではなく一人に1台の時代?好みに合わせてシャワーヘッドだけ交換して至福のひと時を!

  by 古川 智規  Tags :  

梅雨がなくなりそうな勢いで夏がやってきそうな天候だが、こうなるとお風呂の時間にかかわらず常にシャワーが恋しくなる。汗を流す、さっぱりする、外の汚れを落とす等々目的は様々だが、お風呂好きの日本人としてはシャワーも大切だ。
さまざまな新技術でシャワーヘッドを開発、販売している岐阜のTKSが少し変わった趣向のシャワーヘッドを開発したので試してみた。要は個人の好みと用途に合わせてシャワーヘッドだけワンタッチで取り換えることができる機構を備えているものだ。

同社のシャワーヘッドはファインバブルシリーズと呼ばれ、シリーズ全製品にファインバブルという目に見えない気泡が多く含まれていることが特徴だ。水(お湯)の中に空気を含ませることで節水できる経済的に有利であることは言うまでもないが、それよりもこの出てくるお湯自体に注目したい。
そのお湯の出方と使用目的によりヘッドを取り換えることができるので、家族でも一人でもその時の気分や用途ですぐに取り換えることができる。

またオプションで強力なマグネット内蔵のフックが販売されている。ユニットバスの内側は樹脂であることがほとんどだが、実はそのうち五側には鉄板が仕込んであるのでたいていのユニットではマグネットが使用できることはあまり知られていない。ぜひ自宅のバスルームで身近な磁石を使って試していただきたい。複数のシャワーヘッドがある場合このフックが役に立つ。

現在ではシャワーヘッドの径や形状は規格化されているので概ね標準のパーツでホース側の工事は終わる。工事と言っても今ついているヘッドをひねって回して取り外し、付属の接栓を取り付けるだけだ。これでシリーズのシャワーヘッドの取り替えが自在になる。

あとは複数あるヘッドをひねる必要も回す必要もなく、ワンタッチで取り外しが可能だ。

写真の現在ホースが付いているのは「ボリーナ アヴァンティ」で、記者は基本的にこれを日常として使用している。強弱の切り替えスイッチがあり、ボディーソープがなくてもファインバブルが皮脂類を洗い流してくれる。オールマイティ型と言っても良い。

では、これを取り外して別のヘッドを取り付ける。「ピュアラスフィニッシュミスト」で、その名の通りミストのお湯が出る。

ホースを取り付けて並べてみると、ずいぶんと小さいのがわかる。ミストに特化したものだからだ。この目的別に特化というのが同社のコンセプトである。

お湯を出してみると、ちょっと想像していたのとは異なるミスト状のお湯が出てきた。霧状を考えていたのだが、そういうわけではなく、どちらかというとミストサウナをつくるのではなく肌の水分量を増やし、保つことに特化しているようだ。よって、通常のシャワーヘッドを使用して、最後の仕上げにこれを使うという使用方法もありというわけだ。そういう観点からはゴシゴシさっぱりしたい男性よりも女性向けに感じる。

そして7月30日発売の新製品が「スカルプファイン」で、発売前に使用してレビューする。本品はその名の通り頭を、髪を洗う専用と言っても過言ではないシャワーヘッドだ。ブラシ部分が分離でき、シャワーヘッドでそのままシャンプーブラシとして使用できるのがありがたい。

頭皮に強力な水流を直撃させることができるが、水流の軌跡をよく見てみると一点に収束しているのがわかる。手をかざすと、この部分が最も水圧を感じる。よってブラシを使用するときは直接当てるしかないが、流す際には少し離してこの水流が収束する部分を頭に直撃させればそれはそれは爽快で快適な洗髪のひと時が待っている。

ということは、前述のフックを背後に設置して頭や背中にこの収束点が当たるようにすれば、打たせ湯的なシャワーが楽しめる。それだけ強力な水圧と、ファインバブルを含んだお湯の洗浄力がある。頭皮や頭髪のみならず洗いにくい背中はこのシャワーヘッドで解決するお助けアイテムにもなる。
一家に複数、あるいは一人で複数のシャワーヘッドがあってもいい時代であり、あらゆる物の価格が高騰している中で、ずっと使えるこれらの使用しての多少のぜいたくは許されてもいいだろう。

※写真はすべて記者撮影

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