映画『真夏の果実』で初主演 あべみほインタビュー「忘れられない甘酸っぱいひと夏の恋を経験させていただきました」

  by ときたたかし  Tags :  

グラビアアイドルのあべみほが、いまおかしんじ監督最新作『真夏の果実』(新宿K’s cinemaほか全国順次公開)に主演。話を聞いた。

本作は、ぶどう農家を営む夫婦の妻の浮気に端を発した大騒動を、温かな目線とユーモアに満ちた演出で描き出す赤裸々なラブストーリー。初主演となったあべは、「最初は『セリフたくさん! どうしよう!』と不安でした(苦笑)。でも、お友達の俳優さんに台本を見せてもらって書き込みを参考にしたり、台本には付箋の色分けしたりなどの準備が忙しくて、緊張するヒマもなかったです」とオファー時のことを述懐する。

物語は、「まさにぶどうのように甘酸っぱく素敵なお話し」が第一印象だったというあべ。演じたあゆみについては「ほぼ自分」と言い、「わたしもあゆみちゃんみたいに『好きって言ってくれる人のことが好き』というタイプです。それに一見素直だけど一度決めたら何を言われても貫いちゃうあゆみの性格にもとても共感します。頑張ってぶどう農家をやっているのにあんまりな扱いで我慢できなくなって、プレゼントをくれた草壁さんに惹かれていっちゃうのはわかりますね」と共感ポイントを明かす。

幾多の有名ミスコンでグランプリを得て、初ヘアヌード写真集『天風(あまつかぜ)』を刊行するなどトップグラドルとして活躍中のあべ。だが、映画は初主演で右も左も分からないなか、いまおか監督に導かれ大任をこなせたと感謝を口にする。「こんなにのびのび自由に演技させてもらった現場は初めてでした。それもいまおかさんに自由に演技を支えてもらえたからこそ、お仕事としてというよりも『自分からやりたい!』と思えて夢中になれたんだと思います」。

自身にとって初主演作の『真夏の果実』は、「忘れられない甘酸っぱいひと夏の恋を経験させていただきました」というあべ。「あゆみちゃんの浮気は褒められることではないのですが、誰かを素直に愛するということが、わたし自身の最大のテーマなんです。なので、スクリーンの中のあゆみちゃんがいつまでも心に残り続けています」。映画『真夏の果実』は、新宿K’s cinemaほか全国順次公開中。

ときたたかし

映画とディズニー・パークスがメインのフリーライター。「映画生活(後のぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo

ウェブサイト: https://www.instagram.com/takashi.tokita_tokyo/