
味の素は、スマホを見ながら一人で食事をする「スマホ見ながら飯」が、食べ過ぎや食事本来のおいしさに影響を与えるのではないかとの問題意識を持ち、スマホを置いて「音」聴きながら食事本来のおいしさを楽しむ「音飯プロジェクト」を2024年11月より開始した。

2025年3月13日より本プロジェクトの第二弾として、若者が集まる街・渋谷で「渋谷音飯プロジェクト」を始動した。賛同した渋谷区の飲食店17店舗にでは、スマホを置いて音でご飯を楽しむ「音飯」を体験できる場を提供している。

ゲストにももいろクローバーZの佐々木彩夏さんが登壇した。佐々木さんは「食べることが大好きなので、昼ご飯を食べたらすぐ夜ご飯のことを考えています」と語り、日常生活で「スマホ見ながら飯」をしている頻度を1週間に12回と回答した。その後にヘッドフォンをつけて実際に「音飯」を体験した。

「スマホを見ながらだと、つい画面に注目してしまっていました。『音飯』のおかげで、いつもより料理の見た目や味に集中できた気がします!」と「音飯」の感想について述べた。また佐々木さんの番組タイトルにちなみ、「音飯」体験を100点(あり)か、0点(なし)かで表現すると「もちろん100点です!と、ラジオの面白さとご飯のおいしさの相乗効果を感じたようだ。

「渋谷音飯プロジェクト」について「『音飯』をすることで、一緒にご飯を食べているような楽しい気持ちになると思います!ぜひ私のオリジナル番組を聞きながら皆さんも一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです」と締めくくった。

味の素では「渋谷音飯プロジェクト」の実施の背景と概要について、昨年の「スマホ見ながら飯」に関する調査データより若者の食生活における「スマホ見ながら飯」の習慣化への課題感を示し、忙しい日々の中でも『音飯』を通して、食事本来のおいしさを楽しんでほしいと考えているようだ。

「渋谷音飯プロジェクト」に賛同した渋谷区の17店舗からは、賛同の理由について「おひとりのお客様はスマホを片手に料理を召し上がる方も多いです。彩りにもこだわって提供していますので、『音飯』を通してより料理をおいしく食べてほしいと思い、賛同させていただきました」としている。

「音飯」は簡単な3ステップだ。まず、自分の好きなラジオや音楽を設定する。次にスマホを裏返して机の上に置き、自身のイヤフォンやヘッドフォンで「音」を聞きながら食事をする。音量は周囲の声が聞こえる程度の低音量で設定するのがポイントだ。

どう発表会の後、報道関係者に試食用のカレーが提供され、それを「音飯」を実践した名がら食べてみた。自分が持っている音源でいいのだが、QRコードを読み取り提供された音源で試してみた。

自分のワイヤレスイヤホンをスマホに接続して、聞きながらカレーを食べた。感想としては、確かに面白いし視覚と味覚と嗅覚が食べ物に向いているので食事に集中しやすいのは事実だ。そして聴覚だけが音源に向いているという具合である。
これまではスマホの画面を見ていたので視覚が料理に向けられていなかったのをいきなり全神経を料理に集中させるのは無理があるので、聴覚だけを譲った形だ。現実的で良いアイデアだと感じる。ただし番組のコンテンツにかなり左右されるとも感じたので、聴く人の好みで番組や音楽、その他のコンテンツを選んだ方が楽しく食事ができるだろう。
※写真はすべて記者撮影