
タケヤ化学工業は「サーモフラスクライト」を2025年2月10日より発売した。従来商品の機能性や保冷力はそのまま引き継ぎつつ、よりスリム化&軽量化を実現してリニューアルした。
本品にも使用できるが、以前に汎用品のボトルスリング(可搬カバー)をレビューしたが、それも参考にしていただきたい。今回も神社の御朱印旅に持ち出した。
※参考記事
ボトルスリングってなに?スタイリッシュなステンレスボトルが昔懐かしい実用的な水筒に変身!
https://rensai.jp/533848 [リンク]

同社が発売している真空断熱ステンレスボトルは、デザイン性や機能性、持ち運びのしやすさで人気だ。今回は、さらに持ち運びやすく、使いやすくするため、軽量化とスリム化を実現した「サーモフラスクライト」として新登場である。

本品の容量は0.7リットルと1.17リットルの2種類だが、今回は0.7リットルを使用した。従来品は温冷両用だったが、今回登場した「ライト」はアイス専用だ。理由は後述する。
スリムなのでリュックのボトルホルダーにも女性のバッグにも入りやすい大きさだ。氷を詰めて500mlペットボトルの中身を入れるとちょうど良いサイズに設計されている。

持ち手を起こすと、文字通り手で持てるハンドルが出現するが、電車や高速バスのフックに掛けることも可能である。このあたりのギミックは同社のデザイン力だろう。

持ち手と一体になっているボトルキャップは、ねじ込み式で中身が漏れにくく確実に密閉するためにはこの形状が最も優れている。そして、外したキャップは離れないのでなくす心配も落とす心配もない。よく高速バス等でペットボトルのキャップを落とす音が聞こえるが、あれをやってしまうとどこに転がって行ったのかわからず探すのに苦労する。高速道路走行中ならばなおさらだ。その点においても、なくさなず落とさないキャップの存在はありがたい。

ドリンクや氷の入れ口は大きく開口するので、コンビニのロックアイスでも問題なく入る。ここで先ほど述べたアイス専用の理由だが、本品は軽量かつスリム化するために真空ボトルの耐圧を低めに設定している。ホットドリンクを入れると内部の空気が膨張して高圧になるため、耐圧性能を持たせなければならない。あえてアイス専用にすることで、耐圧性能を犠牲にして軽量化を図ったのが本品なのである。よってホットを入れたいのであれば並行して販売されている従来品を購入するべきだ。

参考記事で以前にレビューしたボトルスリングは汎用性があるのでもちろん本品でも使用できる。エキストラのベルトをつなぎ合わせれば、かなり長いストラップになりたすき掛けもできる。

延長ベルトを外せば手持ち用のケースや傷防止用のケースにもなる。本品は保冷能力のある真空ボトルなので結露をすることはないが、大切に長く使用したい方はこういったケースを別途購入すると良いだろう。

女性の手で持ってもそれほど大きくなく、好みのカラーを選べばなかなかオシャレなボトルである。

ケースに入れても簡単に取り出して飲むことができるほか、そのまま開栓して飲むことも可能だ。

ボトルスリングの延長ベルトをつないで、たすき掛けにすればお土産品等で荷物が多くなってもボトルだけ体に掛けていればカバン等は多少の容量アップが可能だ。ベルトは長いので前述の通りそのまま口に持っていくことができる。
まだ寒い季節ではあるが、水分補給は暑い夏の専売特許ではない。乾燥する季節だからこそ暑くなくても水分補給は必要なのだ。またペットボトルのキャプを落としてしまう問題を根本から解決するためにも、ペットボトル購入後すぐに移し替えることにより、冷たいままのドリンクがキャップの脱落なしで飲めるのがうれしい。
本品はアイス専用で炭酸は禁忌だが、スポーツドリンク等のいわゆるジュースを入れても構わない。ただし、メーカーでは飲んだ後はなるべく早い機会に洗浄することを推奨していることはお忘れなく。
※写真はすべて記者撮影