
スターバックス・コーポレーションとサントリー食品インターナショナルは、スターバックスのチルドカップシリーズより「スターバックス ベリーベリーさくらミルク」を期間限定で発売している。本品は本質的にはミルクだ。よって乳飲料になっているが、ベリーの味と桜の香りがたつ日本人には春を直感させるデザートドリンクだ。

ミルクなので色は白いが、牛乳を感じさせることはなく、イチゴミルクを西洋風にベリーに置き換えたような甘酸っぱい感じといえばよいだろうか。それにプラスして桜の香りが漂うのだから、気分は花見だ。まだまだ寒い季節がしばらく続きそうだが、一足お先に春の訪れを感じさせるのはあっぱれだ。

開発者によると本品にぴったりな合わせ技は「桃ゼリー」だそうだ。日本ではウメ、モモ、サクラと新年から春にかけて見頃な花がそれぞれ連続して咲くが、いずれもバラ科の植物で大きな枠ではお仲間だ。
桃は唯一、神様になった果物で「オオカムヅミ」という神名が存在する非常に縁起の良い厄祓いの神様なのである。今では女性の健康を祈る桃の節句は、もともと桃の神様をお祀りして厄災を祓うお祭りだった。そう考えると季節的にも女性にも、この合わせ技は最適な縁起の良いドリンクであるということもできる。

ちなみに記者のオリジナルだが、桃ゼリーに本品を浸してしまう方法で試してみたところ、これが実に美味しくてぜひおすすめしたい。桃の甘さと本品のクリーミーな甘酸っぱさが相まってそれ自体が一瞬で華やかなスイーツになる。ミルクを含めてスプーンですくってゆっくりと邪気を払いながら食べていただきたい。
※写真はすべて記者撮影