営業職から制作職へ、ポンコツ女子がキャリアチェンジできた理由 -3-

  by natsu*  Tags :  

3.辞めずに転職活動をするコツ

前回は営業で苦しみながらも、その経験を活かして制作ディレクターとしてやりがいを持って働いている、ということをお伝えいたしました。そんな私が、なぜ転職をするという判断に至ったのか。そして働きながら転職活動をするコツについてお伝えいたします。

総合職採用の宿命

昨年末に制作職から営業職へ戻るようにと人事異動が発令されました。会社の都合ですし、総合職で採用されている身としては従わざるを得ません。ですが、やりかけの制作の仕事もあったので作業途中のものはそのまま担当し、新規案件は別の制作担当にお願いして、合間に営業にいけとのことでした。

制作への思いが強かった私は、営業をやりながら特定のクライアントだけ制作担当として仕事をしたい、と新しい部署の上司に訴えました。そのとき返ってきた言葉は、
「それはダメ。制作の人間はプロなんだから任せれば良い。そういったやり方は制作に対して失礼だ。」
私がやってきた仕事をすべて否定された、そんな気分でした。

転職を決意

上司の言葉に落胆した後、別の上司にも相談をしましたが返ってきた言葉は
「会社がこういう状況だから仕方がない。営業に戻れる人間は限られているから仕方がない。」
というネガティブな回答でした。部下としては、形式的なものでも良いからポジティブなアドバイスが欲しかったなと思います。

それでも、営業の仕事に対して面白みを探してみようとは思いました。パンフレットの取材撮影をしながら、営業として外出するという毎日を送っていましたが、どんどん違和感を覚えていきました。

パンフレット制作の仕事を別の制作担当にお願いしたいと上司に訴えても、1ヶ月以上待たされて、挙げ句まだ決められないという回答をもらいました。制作物は納期があるものなので、結局その間の作業は私がやらざるを得ませんでした。にもかかわらず、上司からは「どんどん営業に行かないとダメだよ。」と注意を受ける始末。そんな上司がデスクでうたた寝をしているのを見た時は、苛立ちと同時に会社に対しても失望しました。

自分の気持ちに正直になろうと思い、転職を決意しました。ただ、新卒で入社して以来ずっと同じ会社で働き続けてきたので、転職に関する知識は全くありませんでした。私がやったことは
1. インターネットで転職活動について調べる
2. 転職サイトに登録する
3. 転職経験者に話を聞く
以上の3つでした。特別な何かをしたということはなく、会社に勤めながら出来ることばかりです。

辞めずに転職活動をするコツ

会社を辞めずに転職活動のための時間を捻出するのは正直言って大変です。有休を上手く使いながら時間を作っていかなければなりません。会社にバレないように、休み過ぎないようにする必要もあります。(さらに私の場合、転職を決意する前に海外旅行の予定を2つも入れてしまったので、あまり頻繁に休めない状況にありました…。)

時間がないとは言いながら、自由に時間を組めないのは面接・筆記試験くらいです。その時間さえ確保できれば、仕事を続けながらでも転職活動をすることは可能です。私のスケジュールを下記にまとめてみました。

日付時間企業名内容備考
2/14(木)10:00化粧品A社1次面接午前休
2/18(月)10:00システムB社1次面接夜から海外旅行で休み
3/4(月)19:00システムB社2次面接
3/8(金)18:00アプリ開発C社1次面接外出→直帰
3/12(火)10:30制作系D社1次面接有休
3/12(火)13:00制作系E社1次面接有休
3/12(火)17:00アプリ開発F社1次面接有休
3/12(火)19:00システムG社1次面接有休
3/14(木)19:00美容系通販H社1次面接
3/15(金)15:00制作系D社最終面接お昼を抜いて外で食べる体で

午前休をしたり、直帰をすることである程度面接の時間を確保することが出来ます。1日休む際は、その日に面接を集中させてしまうのも1つの手です。私は有休を取った日にまとめて4社の面接を入れました。疲れはしますが、どうせ1日潰れてしまうので効率的にスケジュールを組んだ方が、たくさん受験することが出来ます。

辞めずに転職活動をするコツは、スケジュールを上手に調整することに尽きると思います。私は早く次の会社を見つけたかったので、短期間に数多くの面接を入れましたが、どういったスケジュールを組むかは人それぞれです。同時期に転職活動をしていた友人は週に2社程度の面接を受け、転職活動を始めてから約2カ月で内定をもらっていました。

さらに辞めずに転職活動をすることで、受験している会社に対して冷静な目で判断できると思います。受験した会社でやりたいことが出来るのか、待遇はどうか、今の会社と比較してどうか…。検討した結果、今の会社に残るという判断が出来るのも辞めずに転職活動をする大切なポイントになります。人生のターニングポイントだからこそ、慎重に選択が出来る環境を整えるようにしましょう。

東京在住、制作系の仕事をしている独身アラサー女子です。 ジャニーズと美容とお酒が好きなヲタク。最近はアニメ、ゲーム、海外ドラマにも触手を伸ばし、休日は絶賛引きこもり中。年に1度行く海外旅行が自分へのご褒美。

ウェブサイト: http://ameblo.jp/24love72/

Twitter: @725natsuko244