日本では、一人の人を理系か文系かに分けるのがお好きのようだが、これは根本的に違うように思う。正しい考え方を簡単に図解してみた。
理系か文系かではなく、X軸とY軸を使って4分類するのが分かりやすい。
1.理系も文系も得意
2.理系だけ得意
3.文系だけ得意
4.理系も文系もダメ
これはなにも、人間を評価してるんじゃない。こ ういうディメンジョン(次元)はいくつもあるわけで、芸術系とか、体育系とか、社交性とか、人間性とか、思いつくだけでもたくさんある。ある程度の規模で テストをして散布図を作ればどの領域にどの程度の割合の人がいて、自分がどこにいるのかが分かる。また、5つ以上のディメンジョンにしてレーダーチャート で見ることもできるだろう。こういう分析を組織的に行えるならビジネスになる。
言いたいことは、理系と文系のどちらかに属するはずだという常識が間違っているということ。そこには適性もあれば努力もある。脳に理系脳、文系脳という区分はないはずだ。優秀な人はどちらも出来る。「生物と無生物のあいだ」で有名な福岡伸一氏など、作家顔負けの素晴らしい文章を書かれる。
こんな言い方をすると怒るひとがいるかもしれないが、きっと過半数は「理系も文系もダメ」に属していると思う。自分がこの座標でどういう位置にいるのか、ちょっと想像して見ると面白いかもしれない。