猫じゃらしで美味しいお茶を作りました / これは知っておいて損はないです

みなさま、猫じゃらしでお茶が作れるって聞いたことはありませんか? とても有名な話なのでご存じの方も多いと思います。

私も知ってはいましたが、実際に飲んだことはありませんでした。どんな味がするのか気になる。

ということで猫じゃらしを茶葉にしてお茶をいれてみたいと思います(`・ω・´)!

猫じゃらし茶の作り方

作り方はとっても簡単です!

①猫じゃらしを洗う
②猫じゃらしを干して乾かす(レンチンでも可)
③猫じゃらしを煮だす

だけです!

今回は収穫後に長時間干した猫じゃらしと、収穫したてのピチピチの猫じゃらしではお茶の味わいに違いが出るのか? についても試してみたいと思います!

猫じゃらし茶を作る

まずは長時間干した猫じゃらしでお茶を作っていきます。

猫じゃらしパンを作った時に余った、2週間ほど干した猫じゃらしを10分程度水に漬け、付着した汚れを浮かび上がらせます。

汚れが浮いてきたら洗いザルにあけて1~2日干して乾燥させます。

フライパンで乾煎りします。
※画像では分けておりませんが、炒る前に穂と茎をカットして切り分けたほうが炒りやすいです。

炒るとポップコーンのような香ばしい良い香りがしてきます。

どれぐらい炒るべきか分からないので、「香ばしい匂いがするし、色づいたかな?」ぐらいで炒る作業はOKとします。

沸騰したお湯に入れてグツグツ煮ます。

お湯がお茶の色になったら濾して湯呑みに注いで完成です!

猫じゃらし茶を飲む

見た目は高級茶・玉露のように黄金色で美味しそうです。

では頂きます。

おっ! 香りはほうじ茶です! そしてとうもろこし的な穀物の甘味を強く感じます!

あれだけ雑にボコボコ煮込んだのに渋みがないです! そして煮だした後に長時間放置しててもえぐみが出ずに味が変わりません。これはすごい!!

ほうじ茶よりも香ばしさは弱く少しだけ雑草の青草さががあるものの、普通に美味しいお茶ができてビックリです!!

しかしこれだと干すのに時間がかかり、「飲みたい!」と思った時にすぐに飲めない欠点がありますね。

なので次は摘んだばかりの猫じゃらしでも美味しいお茶ができるのか試してみたいと思います!

摘んだばかりの猫じゃらし茶を飲む

収穫してきた猫じゃらしを洗い、500wで1分レンチンして乾かします(それ以上時間をかけてレンチンしても乾燥具合はあまり変わりませんでした)。

色づくまで乾煎りし、煮だしてお茶にします。

炒っている時の香りも特に干したものと変わらなかったので、「そんなにお茶の味も変わらないだろう」と思いつつ飲んでみます。

う~ん……ほうじ茶のような香ばしさはありますがかなり薄い……そして青臭さやえぐみが目立つ……美味しいっちゃ美味しいけど、干した猫じゃらし茶のほうが断然美味しいです!!

結構変わるものですね。やっぱり熟成って大事なんですね。

でも干した猫じゃらし茶も香ばしさがちょっと弱いのよね。もっと風味が強かったらより美味しいお茶になるのに。

ということで、次は乾煎り時間を長くしてしっかりこんがり炒ってから煮だしてみます!

しっかり炒った猫じゃらし茶

今までの3倍ぐらいの時間をかけて、2週間干した猫じゃらしを乾煎りしてみました。

しかし穂のホワホワの毛が邪魔するせいか、時間をかけてもそんなにこんがりいきません……

飲んでみても……香ばしさは変わらないなぁ。相変わらずちょっと香りが弱い。

ちなみに種籾(実)がついているか/いないかも風味にほとんど影響を与えませんでした。

どうも猫じゃらし茶の香ばしさや風味の強度は、干す時間が長いか短いかで決まるみたいですね。

お茶って奥深い。う~む。

これはカラカラに枯れた猫じゃらしでお茶を煎れたらどうなるのか? 干す工程で発酵させたら風味はどう変わるのか? など色々試してみたくなりますね!

猫じゃらし茶の感想

味わいは香り弱めのほうじ茶ですが、あの甘味の強さやほのかに感じる穀物っぽいうま味があるのは猫じゃらし茶ならではだと思います!

この猫じゃらし茶にしかない味わいが気に入り、今もちょくちょく煎じて飲んでいます!

その辺に生えてる猫じゃらしを摘むのは衛生的にちょっと抵抗はあるものの、味は良いので知っていて損はないと思います(・∀・)

※画像は全て筆者撮影

人智を超えた世界の神秘が好きです。