全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が7月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します!
第5位:Tokyo Style Noodle ほたて日和(秋葉原)
2022年12月オープンの大人気店。
「帆立の昆布水つけ麺 白」注文。具は麺の上に豚チャーシュー、鶏チャーシュー、帆立、青菜、メンマ。スープの中に帆立2個とネギ。そして別皿で帆立のカルパッチョ。カルパッチョは北海道産の超絶美味しい帆立。
麺は三河屋製麺製で「春よ恋」100%使用。昆布水はたっぷり入っているが昆布感は濃すぎずおしとやか。鰹塩やわさびをつけて食べると旨味が引き立つ。つけダレは帆立の旨味バッチリで、やっぱりここは帆立が主役なんだ! と誰もが気づく旨さ。
味変オイルはトリュフオイルとカボスが選べたが、通年出しているというトリュフオイルで。スープ割りは月替わり。この日はサヨリと小鯛の煮干しの合わせダシ。これがまた最高。最初から最後まで楽しく美味しい一杯。大満足。
第4位:ラーメン 豚の子(新日本橋)
2023年9月オープンの二郎系の人気店。“ぽっぽっ屋”出身。
「ラーメン」を注文。コール(お好み・トッピング)は食券を出す時に言う方式。にんにく少なめ、あとは普通で注文。具はチャーシュー、モヤシ、キャベツ、刻みタマネギ、ニンニク。麺は極太縮れの浅草開化楼製。
豚骨は微乳化で甘めの醤油が立ったタイプ。背脂もしっかり溶け込んでいて、ボヤけた感じもなく美味しい。豚の仕上がりもよく、麺もいいワシワシ感で一気に完食。刻みタマネギの清涼感で飽きさせず、最後までノンストップで食べられる一杯。
第3位:柳麺 かいと(狛江)
2018年オープン。名店“圓”出身のお店。生姜醤油ラーメンで人気。
「しょうゆちゃーしゅーめん」を注文。お店がとてもいい雰囲気。店主さんはサッカー好きの模様。具はチャーシューたくさん、メンマ、青菜、ナルト、ノリ。麺は平打ちストレート。生姜バッチリ&醤油感もバチバチで見た目以上にパワフルな味わい。悶絶の旨さ。
生姜は高知の四万十産。生姜醤油の名店“青島食堂”を現代風にブラッシュアップしたイメージで、リスペクトも感じる一杯。これは素晴らしい。大満足。
第2位:らぁー麺 なかじま(広尾)
今年2月オープンの超話題店。際コーポレーションの代表の中島氏が手がける完全予約制の“食十二ヶ月 中島武 西麻布”の二毛作営業でラーメンの提供を開始。
「らー麺(特製えび雲呑、叉焼、味玉入り)」を注文。麺ははるゆたか使用のかんすいを使った麺と、きたほなみ使用の無かんすい麺から選べる。はるゆたかをチョイス。
ラーメンの前に前菜でお豆腐が出てくる。煮干しのタレがかかっていてとても美味しい。
ラーメンの具はチャーシュー3種類、えび雲呑、味玉、メンマ、どんこ、青ネギ、白ネギ。麺は中ストレートの柔らかめ。芳醇な和のスープ。これでもかと和の味わい。動物や昆布など旨味が重層的で、飲むたびに口の中に旨味が広がる。チャーシューはとにかく質が高く、素晴らしい仕上がり。えび雲呑も餡がぎっしりで、えびもそのまま入っていて超贅沢。メンマは節ばっていてタケノコ感をダイレクトに感じる美味しさ。
日本人でこれが好きじゃない人がいるだろうか。和の落ち着きを放ちつつ、しっかりラーメンとして美味しい。さすがの一杯。
第1位:支那そば あおば(西武柳沢)
1998年創業で、店主さんは“支那そばや”の鵠沼時代の出身のレジェンド。佐野実さんの愛弟子だ。外観からは“支那そばや”出身なことは全然わからない。厨房奥にある麺箱に「支那そばや」の文字がある。
「ラーメン」を注文。具はチャーシュー2枚、メンマ、青ネギ、ノリ。麺は細めストレート。
動物系と昆布の旨味、野菜などがノスタルジックながら複合的な味わいで声が出るレベル。醤油もまろやかながら程よい酸味が気持ち良い。これは貫禄の旨さ。大ぶりのチャーシューがデフォルトで2枚入るのも贅沢。メンマもたっぷりで嬉しい。
往年の一杯にひれ伏す。素晴らしい仕上がりだった。
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