今年の1月から数回、文具メーカーであるコクヨが主催する『ひらめきガジェットラボ』というものづくり系のイベントが開催された。このイベントではプロでは無いアマチュアが集まり、チーム単位でアイディアを出し合い、商品化も視野に入れて実際にカタチにしていくというものであった。約2ヶ月半のという短い期間であったが、すべてのチームが初めに出し合ったアイディアを何かしらのカタチで完成させた。このイベントでカタチになった作品が6月10〜16日の間、渋谷ヒカリエ内の『Creative Lounge MOV aiiima 2』で開催される『ひらめきガジェットラボ展』で展示が行われる。
展示される作品の中のひとつ、この記事を書いている私もチームメンバーとして関わった『ひつじコースター』について紹介する。これは“無機質なオフィスにもふもふした機能的なぬいぐるみを”というコンセプトで製作された、ひつじのぬいぐるみを着たコースターだ。もちろんただのコースターではなく、上に乗せたカップの重さを量り、一日に飲んだ量を記録してくれる機能がある。その記録はスケジュールが管理できるクラウドサービスであるGoogleカレンダーにアップされ、カレンダー上で確認が出来る。また、スケジュールがあるときは通知もしてくれるというものだ。さらにひつじコースターはスマートフォンとの距離をBluetooth通信を利用して検出し、持ち主が近くに居るかを判定している。そうすることで持ち主が居ないときには通知を止めたり、ひつじコースターに乗せられた飲み物を他の人が飲もうとすると警告する様になっている。
ものづくりと聞いて、難しいイメージがあると思うが、最近よく話題に上がる3Dプリンターや簡略化された仕組みにより動くものが手軽に作れるプロトタイピングツール等が多く出回るようになり、プロでなくてもアイディアがあれば楽しみにながらカタチがあるものが作れる様になってきている。
もし、すこしでもものづくりに興味がある方は、『ひらめきガジェットラボ展』に出向いて作品を見てみては。そして、次は作り手側になってみるのはいかがだろうか。
ひらめきガジェットラボ展:http://www.shibuyamov.com/aiiima/post_51/index.html