人気漫画『セクシー田中さん』の原作者である漫画家・芦原妃名子先生が他界した出来事は、多くの人たちに衝撃を与え、いまも悲しみのなかにいるファンは多い。ドラマ版『セクシー田中さん』の脚本を巡ってトラブルが生じ、それが原因となって亡くなったのではないかとも言われているが、真相は不明だ。
日本テレビが調査結果を公開
ドラマ版『セクシー田中さん』を放送した日本テレビが社内特別調査チームを作り、調査を進めていた。しかし、いっこうに調査結果が出されず、一部からは「風化を待っているのでは」「調査していないのでは」などの不信感ともいえる声が多数出ていた。そのような状況下で、ついに日本テレビは調査結果を公開。この記事に、その一部を引用て掲載する。
ドラマ「セクシー田中さん」社内特別調査チームの調査結果について
「2023年10月期ドラマ「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんに、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。日本テレビは今回の事態を極めて厳粛に受け止め、本年2月、ドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームを設置し、原作漫画「セクシー田中さん」の出版社であり、ドラマ化にあたって窓口となっていただいた小学館や、外部有識者の方々にも協力を依頼して2月23日より調査を進めてまいりました。このたび調査結果がまとまりましたので、ご報告させて頂きます」
日本テレビ 石澤顕 代表取締役社長執行役員のコメント
「日本テレビが放送したドラマ「セクシー田中さん」の原作者である芦原妃名子さんに対し心より哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆様にお悔やみ申し上げます。日本テレビは、今回の事態を重く受け止め、客観的な視点で経緯と問題点の分析・検証を行うため、外部の有識者を入れた調査を行ってまいりました。小学館はじめ、この調査にご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。調査チームがおよそ90ページにおよぶ報告書をまとめました。この調査の中でも、改めて芦原さんがまさに心血を注いで原作「セクシー田中さん」を作り上げ、そして、ドラマ制作に向き合っていただいたことを実感いたしました。また脚本家の方は素晴らしいドラマを作るため、力を尽くしていただきました。このドラマの制作に携わっていただいた全ての方々に、心より感謝申し上げます。一方で、ドラマの制作に携わる関係者や視聴者の皆様を不安な気持ちにさせてしまったことについて、お詫び申し上げます。この調査報告からドラマ制作者側と原作者側のお互いの認識の違い、そこから生じているミスコミュニケーション、ドラマの制作スケジュールや制作体制、契約書の締結時期など、今後日本テレビとしてさらに厳しく取り組まなければならない点が見つかりました。日本テレビとしては、指摘された課題についてテレビドラマに関わる全ての方が、より安心して制作できるよう、責任をもって取り組んでまいります。今後も見守っていただきたいと思います」
調査結果をまとめた「PDF報告書概要」を公開
日本テレビは調査結果をまとめた「PDF報告書概要」と、さらに詳細が書かれた「PDF報告書」、そして有識者コメントとアンケート調査結果と事案概要が書かれた「PDF別紙」を3つ公開している。この記事に一部転載しているが、全文を読みたい人は日本テレビの公式サイトで読むといい。
どうしてこのような事態になったのか
今回の調査結果でどれだけの人たちが納得するのかは不明だが、報告書を読めば、どうしてこのような事態になったのか、事の顛末を知ることができるはず(もちろん報告書がすべて真実ならばの話だが)。皆さんは今回の調査報告を読んで、どのように感じているだろうか。
※冒頭画像はコミックス『セクシー田中さん』7巻の表紙より引用
※記事内の調査報告画像は日本テレビ公式サイトより引用