筆者の地元でもある大阪府富田林市で毎年8月1日に開催される花火大会『教祖祭PL花火芸術』をご存知だろうか? PL(パーフェクトリバティ)教という教団が主催している花火大会だ。PLといえば、プロ野球が好きな人には元巨人の清原和博さんや、元メジャーリーガーで現在楽天イーグルスに所属している松井稼頭央選手など、多くのプロ野球選手を輩出しているPL学園が有名であるが、大阪ではこのPL花火も誰もが知る有名な花火大会であり、その規模は全国でも1、2を争うかと思われる。
使用される花火の玉数は10~12万個、打ち上げ発数2万発。その多くの花火をわずか1時間弱の開催時間内ですべて打ち切ってしまうのだ。そして毎回フィナーレを飾る花火、8000発の花火を一気に打ち上げる『超大型スターマイン』が凄すぎるのだ!
PL花火を見たことがない人にこのフィナーレの花火を説明する際には、いつも「昼間のように明るくなるよ!」と言うのだが、どうも伝わらない。打ち上げられるのは夜21時前なのだから、昼間の明るさと説明しても、誰も納得しない。むしろ「何をオーバーに。花火で昼になるわけないだろう」とバカにされてしまう。しかし一度でもPL花火を見た人は理解できる。表現は間違えていない。むしろ花火で昼以上の明るさになるのだ!
その凄さを伝えるべく、今回初めてちゃんとしたカメラで撮影を行うことにした。府内外から多くの人が集まる(約20万人)富田林駅周辺には行かず地元の人間しか知らないような花火スポットへ自転車で向かう。三脚を使い、使用カメラはニコンCOOLPIX P90。数年前のカメラだが24倍光学望遠と花火モードもあるので、筆者のような素人にはもってこいだ。19時半には現地に到着しカメラを設置して開始を待つ。有名な花火スポットであれば昼すぎから場所取りをしている人もいるのだが、近所の住人しか集まらないようなマイナースポットなのでこの時間でも十分だ。それでも数十人の人が折りたたみ椅子に腰掛け、始まりを待っている。
20時前、一発目の花火が上がると同時に回りから歓声が上がる!
1時間で2万発なのだから、とにかくひっきりなしに打ち上がる。そして、鮮やかさはどんどんエスカレートしていく!
20:40 8000発の同時打上花火『超大型スターマイン』!フィナーレの瞬間である!!
写真では、この凄さは伝わりにくいのだが、目の前が光で真っ白になる。一度でもPL花火を見れば”昼のような明るさ”という表現はけっして間違いではないということが理解できるはず。空が明るくなり、雲まで見えるのだ!
機会があればぜひ『教祖祭PL花火芸術』を見ていただきたい。