この声。
聞くとほっとする。
あー、
ほっとする。
そういう声。
声質?トーンか?高さか?深みか?
どんなもので形成されているのかわからないけど、
すんなりと話ができるし、耳にはいってきて、
こころのどこかで自分をなでてくれるような、そういう声。
ネットの言葉に辟易とし、
どんな文字も嘘っぽく感じてしまったり、
なかば知っている人の文章だったりすると、
その人がどういう気持ちなのか勘ぐったりして、
ぐったり疲れてしまう。
そんなときには
自分が話したいと思っている人へ、
電話して声を聞いてみるといいのかもしれない。
いや、それよりも生身の人間だ。
会いに行けばいいさ。
ごもっとも。
でもその前の段階。
用事がなくても電話したっていいじゃん。
ただ声が聞きたかった。
ちょっと話したかった。
そういう電話の使い方ってある。
一人で頭の中の深い闇に入ってしまう前に、
誰かの声を耳元で聞いてみて。
ほんの少し、自分の心を撫でてくれるはず。