5月7日、片山さつき議員が『Twitter』上で中国人に対する人種差別ともとれる発言をしたことが大きな波紋を呼んでいる。
内容は以下の通りだ。
「昨日飛行機で隣り合わせた台湾女性ビジネスマン“台湾と中国の人の最大の差は価値観。お金のため人殺しというのは台湾にはない。あとは中国韓国の国家的反日教育こそ、過去の呪縛で未来の世代を縛り続ける愚行”と。明快でした」
あくまで「台湾女性ビジネスマン」の発言としているが、「明快」と添えているので、片山議員自身これに賛同しているということであろう。同日には安倍総理自らが参院予算委員会で「一部の国、民族を排除する言動があるのは極めて残念なことだ」と人種差別、マイノリティへのヘイトスピーチが蔓延する世相に釘を刺したばかり。
在日韓国人排斥を訴える市民団体“在特会(在日特権を許さない市民の会)”関係者との交流も取り沙汰されている片山議員。問題のツイートは安倍首相の発言以後に行われたものであることから、反発の意があったかどうかは定かでないが、総務大臣政務官として内閣運営に関わる者としては責任を問われて当然の失態と言える。
これに対し中国出身の実業家、宋文洲氏は
「片山さつきさんは、単にメディアに乗りたい薄っぺら政治家の一人に過ぎない」
「この発言は典型的なヘイトスピーチです」
「“バスで米国人女性と隣り合った。『日本と米国の違いについて、米国に金のために人を殺す人はいない』と、明快だ”。もし中国の議員がこんな発言した場合:①その米国人女性は実在しない。②「明快」と言った以上、自分が言ったと同じ。……と世界では考えられる。」
と片山議員の発言を非難しており、少なからぬ良識的なネットユーザーからの支持を集めている。他国や特定の層を攻撃して支持を得ようとする政治スタイルがこれ以上広がらないよう、本件の糾明が期待される。
※画像を『Twitter』から引用しました。