記憶にはすぐに忘れる感覚記憶や、短時間覚えている短期記憶、長期間忘れない長期記憶などに分類できるが、どれも神経細胞どうしの結び付きが関係している。
短期記憶も長期記憶もニューロン(神経細胞)どうしがシナプスと呼ばれる結合部でつながったときに生まれる。短期記憶ではシナプスが興奮して一時的に強化された状態になるが、長期記憶の場合、シナプスが恒久的に増強される。長期記憶のメカニズムがはたらくには、ニューロンの細胞核内にある遺伝子情報が読み取られ、タンパク質が合成される必要がある。
では、忘却にはどのようなシステムが働いているのだろう?
3月15日、九州大学と名古屋大学の共同研究チームが、神経細胞が「忘却促進シグナル」を放出することによって、記憶を積極的に忘れさせる仕組みがあることを発表した。
ヒトは記憶力を高めることに懸命になっているが、もし記憶がよすぎたらどうなるだろう?生まれて以降のありとあらゆる記憶が頭の中に残っていたら、とてもではないが精神的にどうかなってしまうだろう。気が付きにくいが、獲得された記憶は適切な時間だけ保持されて、その後に忘れられることも必要なのだ。
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参考HP Wikipedia:シナプス マイナビニュース:神経細胞は「忘却促進シグナル」の放出で記憶を積極的に忘れる