とっても慕っていたけど
なかなか本音で話せない先輩がいた。
何か嫌いなところがあるわけでもないけど、
仕事というフィルターがかかると
どうしてもありのままの自分が出せなかったりする。
6年の付き合いの中で、
最後の最後の2週間だけ
やっと心を解放して先輩と話すことができた気がする。
僕らは独身30超え。
周囲には選び過ぎだとかいわれ
でも先輩には心を解放できる人がいた。
自分にはいなかった。
最後の2週間で、先輩がずっと待ってくれていたことに
ようやく気づいた。
仕事とか言い訳にして、
心を解放していなかったのは自分。
環境やらタイミングやら人のせいにして
行動しなかったのは自分なのだ。
探し続けた答えがすべて自分の中にあったと、
今頃になって気づいたんだけど、
遅かったかもしれないし、
でも気づけてよかったと心から思ってたりもする。
次の世界ではありのままの自分でいられるように、
素直な自分を出せるといいねと
別れ際に言ってくれた先輩の顔が
数ヶ月経った今も忘れられない。
きっといつか僕らが再会したときに
その顔を思い出すんだろうな。
生きるってすてきなことだね。