年間総公演数48回総動員数約50万人を誇るライブ重視型グローバルボーイズグループ“TREASURE”の魅力を徹底解剖

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2020年8月7日にデビューしたTREASUREは、韓国出身のチェ・ヒョンソク、ジフン、ジュンギュ、ユン・ジェヒョク、ドヨン、パク・ジョンウ、ソ・ジョンファンと、YG JAPANの練習生だった日本出身のヨシ・アサヒ・ハルトによるグローバルボーイズグループ。BIGBANGやBLACKPINKを生んだYG ENTERTAINMENTから初めて誕生した、日本出身メンバーを含むボーイズグループだ。

デビューサバイバルプログラム『YG宝石箱』を経て『BOY』でデビューすると、Asian Artist Award、MAMA、ゴールデンディスクアワード、ソウル歌謡大賞などの主要アワードで新人賞を受賞。MAMAでは世界中のファンの投票で上位10組が決定するWORLDWIDE FAN’S CHOICE TOP 10をデビュー以降毎年獲得しており、コロナ禍の真っ只中だった2020年・2021年にデビューしたボーイズグループの中ではトップクラスの人気を見せている。

ようやく2022年から本格的に始まったライブ活動では、4月にソウルのオリンピックホールで開催された1stコンサート「TRACE」に続き、初のアジアツアー「HELLO」を開催。2022年11月から2023年5月までソウル・日本・台湾・タイ・シンガポール・マレーシア・フィリピン・マカオ・インドネシア・香港の10カ国を巡った。

日本では韓国アーティストの初来日ツアーとして、自身初の京セラドーム大阪2DAYSを含む8都市26公演で史上最多の29万人を動員。その後、今年10月にファイナルを迎えたJAPAN 1stファンミーティングツアー「2023 TREASURE FAN MEETING~HELLO AGAIN~」では全5都市19公演15万人動員するなど、昨年11月から現在までの約1年間で、ツアー総動員数は44万人。11月12日 (日)に開催が決定している自身初の東京ドームスペシャル公演「2023 TREASURE FAN MEETING ~HELLO AGAIN~ TOKYO DOME SPECIAL」も含めると、既に日本での観客動員数はのべ50万人に迫る勢いだ。

そして2023年7月にリリースした最新アルバム『REBOOT』は、全世界で171万枚を売り上げ、自身初のミリオンセラーを達成。日本においても「Billboard JAPAN総合アルバム・チャート”HOT Albums”」「Billboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート”Top Albums Sales”」「オリコン週間アルバムランキング」「オリコン週間洋楽アルバムランキング」「オリコン週間合算アルバムランキング」の主要アルバムランキングで5冠を達成するなど、グローバル且つ幅広い地域からの影響力を知らしめている。

現在そんな注目を集めているTREASUREの魅力について、今回は改めて紹介してみたい。

大人数ならではのワチャワチャ感と親しみやすさ

デビューしばらくは共同生活をすることがほとんどのK-POPアーティストは、特に人数が2桁以上のグループとなると、そこに部活やクラスのような独特の一体感のある雰囲気が生まれやすいと言われているが、TREASUREもその例に漏れない。生まれも育ちも性格も異なるメンバー達がひとつの目標に向かっていく「チーム男子」ならではの人間関係の味わいは、主にバラエティコンテンツや生配信などで見る事が出来る。バラエティ的な要素もあるファンミーティングでは日替わりでメンバーがMCを勤めており、通常メンバーをサポートし時には上手く抑制する役割を果たすプロMCが不在ゆえに、「画面越しで見ているいつものあのノリ」がより再現されやすいかもしれない。

時にはJ-POPの良さも併せ持つ楽曲たち

TREASUREも名を連ねる「第四世代K-POPアイドル(主に2019年以降デビュー組を指す)」においては、もはや自作曲で活動したり楽曲制作にメンバーが参加することは珍しいことではない。TREASUREもラップラインであるチェ ヒョンソク・ヨシ・ハルトの3人は自作でラインを書いているが、そのあたりはYG ENTERTAINMENTの中では基本と言える。そんな中でTREASUREならではの特徴のひとつはJ-POPで育った日本出身メンバーが作曲に関わっていることだろう。メンバーのアサヒは独学で作曲を始めたというが、NHK「ヒャダ×体育のワンルーム☆ミュージック」に出演した際は「情熱的なK-POPとエモーショナルなJ-POP、2つの音楽の良さを融合させたい」と語っており、アサヒが制作した『オレンジ』『病』といった楽曲は独特のノスタルジックな感性のあるバラード曲で、「エモい」という言葉が似合いそうだ。タイトル曲ではYG ENTERTAINMENTらしく男性的なパワフルさのあるグルーヴィなパフォーマンスとセットの楽曲も多いが、このような情緒的なボーカルソングや、練習生時代から作曲を続けているジュンギュが作った『MOVE』のようにセクシーな雰囲気のEDMなど、多彩な魅力を見せてくれる。

YG ENTERTAINMENTの遺伝子を継ぐ「K-POPの王道とは一線を画す」ライブパフォーマンス

楽曲やパフォーマンスのクオリティに関してはすでに定評あるのがK-POPアーティストだが、ボーカルの正確さや、揃ったダンスの美しさと言った「K-POPの王道」的なパフォーマンスのクオリティと、ある意味で相反するようなパフォーマンスのグループを生み出してきたのがYG ENTERTAINMENTの伝統と言えるだろう。BIGBANG、BLACKPINKやWINNERなど先輩グループのいずれも共通するのが「ライブ重視」という部分で、これは単純に生歌の上手さやダンスの正確さの枠に留まらない、生でのパフォーマンスが持つ迫力や思わず観客が体を動かしたくなるようなグルーヴ感、音楽そのもので会場を巻き込むようなパフォーマンスによる客席との呼応能力といったもので、YG ENTERTAINMENTのアーティストが時にファンダムを超えた大衆的な人気を獲得してきた背景には、このような楽曲とパフォーマンスの力があったのだろう。

TREASUREは揃った大人数によるカル群舞といった、よりアイドル特有の魅力のあるパフォーマンスもしながら、同時に時には振付を忘れて縦横無尽にステージを飛び回り観客席を煽るようなエネルギッシュなパフォーマンスも見せてくれる。YGアーティスト達がステージで叫ぶ「遊ぼう」というフレーズのように、まさに一緒に遊んでいるような姿で見ている方の気分も上げてくれるようなステージングの持ち味が彼らにもあるようだ。

ライブを重視している彼らは、ファンへ直接パフォーマンスを見せることに重心を置いており、特に日本では日本出身メンバーの出身地である福岡、神戸、大阪などはもちろん、北は北海道、南は福岡まで8都市をまわり、その公演数は48回(2022年11月から現在まで)と驚異的な数字だ。こうした動きは、彼らが武器としているライブパフォーマンスを日本全国各地にいるファンの皆に直接見てもらうことを大事にしているからだという。

公演数という「場数」を踏むことでパフォーマンス力は日を追うごとに成長しており、現在のK-POPシーンにおいてはライブパフォーマンスに特化という部分では一線を画すグループとなっている。2022年末に開催されたアジア最大の授賞式「2022 MAMA」でのパフォーマンスは様々な属性の現場の観客を巻き込んで最も盛り上げたステージのひとつで、リアルタイムでも話題になっており、公式動画の再生回数は850万回を超えている。

[2022 MAMA] TREASURE – VolKno+JIKJIN+HELLO | Mnet 221130 방송(YouTube)
https://youtu.be/kR98d_VHG-M

時にファンダムによって盛り上がりが分断されることもあるボーイズグループのパフォーマンスとしては、珍しい光景かもしれない。

9月に出演したテレビ朝日「ミュージックステーション 3時間スペシャル」では、初出演ながら生放送でのパフォーマンスでも観客を煽るヒョンソクなど、ライブに強いところを見せてくれた。NHK「沼にハマってきいてみた」出演時には、カメラ1台でのONE TAKE STAGEで演出された『BONA BONA -JP Ver.-』の躍動感溢れるパフォーマンスが話題になった。

日経クロストレンドによるZ世代(16-25)注目の著名人(検索ランキング)で2位に入ったように、Z世代からの注目はすでに集めているTREASURE。彼らのライブステージでしか味わえない多彩な魅力は、世代を超えるものだろう。一度その魅力を生で味わってみてはいかがだろうか。

■TREASURE
●HP:https://ygex.jp/treasure/

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