ヘッドを変えるだけで超高機能なシャワーに変身!「ボリーナアヴァンティ」はお値段以上の価値あり?

  by 古川 智規  Tags :  

急激な物価高で、それこそインフレと呼ぶにふさわしい高騰具合に閉口する昨今だ。光熱費も上昇しているのでどこかで節約しなければならないのだが、長い不況でそもそもそんなにぜい沢はしていないはず。ということで水でも節約しますか?ということでシャワーヘッドを取り換えてみた。ちなみに本品はモードにより異なるが消費する水の量が約40~50%カットされるので節水率は50%といったところだろうか。年間に使用する水の量は家庭により異なるので一概には言えないが、一般的なシャワーだけの使用量からすると2万円程度の節水効果はありそうだ。

よくある節水型のシャワーヘッド言ってしまえばそれまでだが、むしろ本品は特許に基づく付加価値の方が高い。
岐阜県にある水のプロであるTKSが販売するシャワーヘッド「ボリーナアヴァンティ」は、たいていのどのメーカーのシャワーヘッドでも交換が可能なようにアダプターやレンチが付属している。記者の部屋のシャワーはよく聞く某一流メーカー製のものだったので、アダプターは不要で付け替えるだけだった。

従来付いていたシャワーヘッドと比較すると一回り大きく、水が出る部分の面積は3~4倍はあるので大きい。持ち手にはスイッチが付いている。ホースからの水や外部の空気を取り込んで目に見えないほど小さな泡「ウルトラファインバブル」を発生させる仕組みで、そのバブルは0.0001mmなので、毛穴の奥の汚れを浮かせて洗い流すという。件のスイッチはパワフルモードとビューティモードで、シャワーを浴びる部位や目的により使い分けることができる。

取り替える前のシャワーヘッドの水はヘッドが古いこともあり、水流が乱れあちこちに飛んで広がっているのがわかる。写真ではわからないがパッキンが劣化し、ヘッドとの接続部からは水漏れもしている。これは経年劣化なので仕方がないが、ちりも積もれば何とやらで、長い目で見れば水を無駄に消費しているということだ。

この古いヘッドを手で回すと簡単に取れるので、ここに本品を取り付ける。メーカーにより付属のアダプターを介して取り付ける必要があるが、そのためのレンチも付属しているので工具は不要だ。女性でも簡単に取り付けが可能。

取り付けた本品でビューティモードで水を出す。水の出る面積は広いが、水流の軸が広がらないので勢いがあり、1つの穴から出る水流が明らかに細かい。本品はライトターン機構というヘッドとホースの部分の接続部が自由に回転する機構を備えているので、取り回し時に余計なテンションがホースにかからず任意の方向にシャワーを向けることができる。よってホースの寿命も長くなると考えられる。

続いてパワフルモードだが、こちらは手でかざして分かるほどの空気を含んでいて、その技術は内燃機関に利用されていた機械式燃料噴射装置であるキャブレターに似るが、水の中の空気をも利用して超微細なバブルを作り上げるところがキャブレターとも電子式のインジェクションとも異なる高度な技術なのだろう。

記者は男性で化粧をしないので、ファンデーション等の落ち具合は分からないが、それ以上に汚れているだろう髪と頭皮に水流をしばらく当ててシャンプー等を一切使用せずお湯だけで予洗してみた。水流だけで皮脂や汚れが落ちた感じはしなかったが、その後にシャンプーをして乾かすとよく分かった。しっとり感とサラサラ感の持続時間が今までと全く異なり丸1日経過して、外を出歩いてもサッパリしていた。シャンプーでは取り切れなかった皮脂や汚れが落ちていないとこうはならないだろう。
節水目的で使用したシャワーヘッドだが、それ以上の付加価値によりさまざまな洗浄剤やホース等の消耗品の節約、長寿命化にもつながるので、1年間使用すれば価格以上のメリットがあり、何よりもこれからのジメジメした季節にサッパリシャワーが快適にいつでも使用できる喜びの方が大きいのではないだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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