フィリピン料理と言えばどんなものを思い浮かべるだろうか?
ハンバーガーやフライドチキンを主力メニューにしたファーストフード店「ジョリビー」が世界を席巻しているという話題が時おり耳に入るが、日本未上陸なので食べたことがない。フィリピン出身のママがやってるスナックでお惣菜をもらって美味しかった記憶があるが、それが一体なんだったのか思い出せず……。
そんな具合でフィリピンの食文化にはとんと無知な筆者だが、去る4月21日、フィリピン共和国政府観光省大阪事務所が主催する「フィリピンフードセミナー&ウェビナー」というイベントにお招きいただいた。
イベントはフィリピンの血を引くモデル・MIKAさんの司会で始まり、最初にフィリピン共和国政府観光省大阪事務所代表のジェロム B.ディアズさんからご挨拶。
続いてフィリピンの人気レストラン「Via Mare」オーナーでフィリピン料理の国際化に功績のあるグレンダ・バレットさんによるプレゼンテーション。
美味しく、豊かな文化を持ちながらもまだまだ日本に普及していないフィリピン料理の魅力を、この機会にどうにか伝えたいという熱意が伝わって来た。
そのセミナー、ウェビナーの後でいただいたのは、マリネした豚肉を煮込んだ「アドボ(ADOBO)」
豚ひき肉と豚耳をにんにく、ビネガー、醤油で炒めた「シシグ(SISIG)」
具沢山のフィリピン風ビーフン「バムイー(BAM-I)」
といったフィリピンの伝統料理と、さまざまなスイーツ、ゼリーをあしらったかき氷「ハロハロ(HALO-HALO)」
ココナッツの実、コンデンスミルク、パンダン(タコノキ属の植物)のゼリーをミックスした「ブコパンダン(BUKO-PANDAN)」
やや甘めのフィリピン風プリン「レチェフラン(LECHE FLAN)」といった人気のスイーツたち。
同行したシンガーソングライター・インフルエンサーの橋本菜津美さんは「『ハロハロ』はミニストップに行くと必ず食べる大好きなスイーツなんですが、フィリピン料理だったことを初めて知りました」と驚きの表情。フィリピン発の南国感あふれるスイーツは知らず知らずのうちに日本で市民権を得ていたということか。
伝統料理たちも、驚くほどに日本人の口に合い「お惣菜」という言葉がぴったりくるテイスト。特にアドボは日本でもよく目にする「肉の酢煮込み」と似ていて、ご飯のお供にはこれ以上ない絶品料理だった。日本とフィリピンは遠く離れているし、文化背景も異なるが、やはり同じアジアの血が通っているよなぁとしみじみしてしまった。
イベントの最後には、橋本菜津美さんと5月10日にリリースする「夜間飛行~星に抱かれて~」(キングレコード)をデュエット。新曲のPRまでさせていただいたお礼ではないが、せっかくのこの体験、できれば多くの人と共有し、フィリピン料理の魅力を知る人が少しでも増えてくれればと思い筆をとった。
日本には大阪、東京、名古屋といった都市圏を中心に、さまざまなフィリピンレストランが存在する。またフィリピン本土に行けば、さらに豊富なフィリピン料理とフィリピンの文化、風土に触れることができる。そのあたりInstagramのフィリピン観光省大阪公認アカウント「tourismsectionpcgosaka」でさまざまな情報を紹介しているので、ご興味ある方はぜひぜひチェックしていただきたい。
フィリピン観光省大阪公認アカウント「tourismsectionpcgosaka」:
https://www.instagram.com/tourismsectionpcgosaka/