自分を想ってくれる人がいる。
でも人の想いは必ずしも同じ方向を向いているわけではないから、
たまに耳を塞ぎたくなってしまうときがある。
30歳の転機に勝手に焦り、
でも自分を変えたいと人生を動かしてみた。
長年つきあっていた彼との結婚もやめて、
一人になり、
住むところと仕事を変えてみた。
キャリア志向の人からは
「馬鹿なことをするな。お前のことを想って言ってるんだ」と。
オフの友達は
「あんたの好きに、自分が幸せだと感じる方にいけばいい。」
みんな、自分の立ち位置から想いを伝えてくれる。
じゃあ、私の想いはどこにあるんだろう。
何年もの間、自分がどうしたいのかをずっと追いつめてきて、
私は自分のどこかにそれがあると思い込んでいた。
でも飛び出して動き出した今なら言える。
想いは、いつでもどこでもはっきりとつかめるものじゃない。
曖昧で、つかみどころがなくて、でも自分のどこかにずっと
潜んでいて、たまにふわっと見えそうになるけど
また自分の奥深くに行ってしまう。
あたしたちは、限られた時間しかないことを意識したときに
はじめて自分が何を求めているのかを意識できる。
私の場合は30歳の転機でそれを何となく感じて、
とりあえず行動してみただけ。
これが絶対正しいかなんて、わからないし、
後悔もするかもしれない。
でも、誰も何が正しいなんて教えてくれない。
みんな一生懸命自分を生きて、そこで交差する人に
恋をしたり、憧れたり、好きになって、
その人への想いを自分の立場で表現するのだ。
だからどんなときも
自分を忘れないで。
私はここにいる。あなた自身から逃げることはできないのだ。