週刊少年ジャンプの人気漫画『HUNTER×HUNTER』が、2023年4・5合併号を最後に、週刊連載を断念することが判明した。これは冨樫義博先生がゲームをやりすぎているわけではなく体調面を考慮してのことで、多くのファンが「残念だけど仕方ない」という状態だ。
週刊連載ではない掲載形態
すでに週刊少年ジャンプは「今後は週刊連載ではない掲載形態で皆様にお届けすることになりました」とコメントしていることから、次号には『HUNTER×HUNTER』が掲載されない可能性は高い。
<週刊少年ジャンプのコメント / 一部引用>
「『HUNTER×HUNTER』No.401以降の掲載につきまして、冨樫先生の体調などを鑑み、先生と編集部とで相談をした結果、今後は週刊連載ではない掲載形態で皆様にお届けすることになりました。冨樫先生は以降の物語の執筆を続けておりますし、編集部も引き続き『HUNTER×HUNTER』の完結まで先生のサポートをしていきます」
『HUNTER×HUNTER』今後の掲載についてのお知らせ pic.twitter.com/UymYkZYiv0
— 少年ジャンプ編集部 (@jump_henshubu) December 25, 2022
今後30話分も4年前に描いたもの
皆さんご存じの通り、『HUNTER×HUNTER』は週刊少年ジャンプで連載が再開したばかりだ。『HUNTER×HUNTER』スタッフの種花さんが週刊少年ジャンプ2023年2号に書いた奥付コメントによると、いま掲載されているエピソードだけでなく、今後30話分も4年前に描いたものだという。
そんな情報もあったことから、とうぶんは休載になることなく毎週『HUNTER×HUNTER』が掲載され続けると思った読者は多いはずだ。
しかし、以前から冨樫義博先生の体調は万全ではなく、2022年10月から開催がスタートした『冨樫義博展 -PUZZLE-』の作者コメントでは、自身の体調が著しく悪い状態であることを吐露していた。
<冨樫義博先生のコメント / 一部引用>
「私自身 思っておりますよ。「いや 話の続きを描けよ。」って思われてんだろうなと。確かに2年ほど椅子に座れない状態で描けませんでしたが、従来のやり方をあきらめることで現在は何とか執筆を再開しております。皆さま、くれぐれも腰は大切に。これを描いている2週間前までお尻をふく姿勢がとれず、ウンコするたびにシャワー浴びていました。あらゆる動作が常人の3~5倍時間がかかります。腰大事」
No400…完成。
半デジタル化での作業細分化は
作画外に費やす時間が多すぎて
完全に失敗でした。模索中。
— 冨樫義博 (@Un4v5s8bgsVk9Xp) November 22, 2022
自身のペースで健康第一で過ごしてほしい
おそらくだが、冨樫義博先生は体調が悪い状態で連載をスタート。エピソード構想は数十話あるものの、体調悪化とデジタル化の失敗もあり、ペン入れまで至れず、週刊連載を断念した。というのが今回の流れなのではないだろうか。
確かに『HUNTER×HUNTER』のファンは新たなエピソードの掲載を待っている。しかし、それは冨樫義博先生の健康状態が良好であることが前提と言える。いまは自身のペースで健康第一で過ごしてほしいと願うばかりだ。
※冒頭画像は『冨樫義博展 -PUZZLE-』より
※記事内画像は週刊少年ジャンプ公式Twitterより