島根県奥出雲町が昨年夏に公園などに設置した大理石製の彫刻のダビデ像とビーナス像について、「(ダビデ像に)下着をはかせて」など、町民から苦情が殺到したという問題が、海外でも報じられた。
問題となった像は、イタリアの著名な彫刻家エンツォ・パスクイニ氏(故人)がミケランジェロのダビデ像やミロのビーナス像を模して制作したもの。同町出身の元建築会社社長、若槻一夫さんが購入し、昨年4月に同町に寄贈した。
米国の『MSN』サイトは7日(現地時間)、この問題を取り上げた。奥出雲町の一部の住人は、ミケランジェロのダビデ像が下着を履くのかについて関心を寄せているとし、公園に最近設置されたミロのビーナスなど、裸のルネッサンスの彫刻の複製が地域の不安を巻き起こしたと伝えた。
議論が高まるなかで同サイトは、もしもダビデ像にパンツを履かせることになれば、次はミロのビーナスにブラジャーを着用させることになりかねないと指摘。しかし、ビーナス像には腕がないため、自らでブラジャーを着用することは難しいと皮肉った。
また、この記事には
「日本人男性はダビデ像の局部の大きさにおびえている」
「より古い日本人の多くは非常に保守的です。彼らに時間を与えてください。私なら均整が取れた裸の彫像について不平を言いませんが」
「上品ぶった無意味」
「男は自分の欠点を示すべきではありません」
「彼らはダビデのサイズを超えられないので嫉妬している」
「日本人は世界最小サイズだから」
といったコメントが読者から寄せられた。
この像が一体どうなるのか、ダビデ像ははたしてパンツを履くのだろうか。島根県の小さな町の今後の展開に、海外からも注目が集まっている。
※画像は米国の『MSN』サイトから引用しました。