ドミノ・ピザ ジャパンで「クリスマスのための特別な『無料ピザで地域支援』贈呈式」が行われる!継続できる社会貢献のあり方を考える

  by 古川 智規  Tags :  

2022年11月28日にドミノ・ピザ ジャパン本社で行われた「クリスマスのための特別な『無料ピザで地域支援』贈呈式」を取材したのでレポートする。

同社が掲げる「ピザでつながる」ミッションの一環として行われる本取り組みは、コロナの影響もあろうが、社会において長年の課題でもあるあらゆる事情で困難な状況にある子供たちのために、温かいピザを贈る活動で本年で2回目となる。

贈呈式で登壇した同社CEOのマーティン・スティークス氏は、今後も支援を続けていきたい旨を述べ、同様の支援を継続することが大切で、今後も温かいピザでできる支援をする意気込みを語った。

元厚労省事務次官で津田塾大学客員教授の村木厚子氏は、困難な状況にある子供たちは貧困という問題もあるが、家庭にいた時から環境が悪くみんなで分け合った食べるという何でもないことすら経験していないという点を指摘した。よってピザのような温かい食べ物を分け合いながらみんなで食べるという行為にも重要な意味があるという我々との認識のギャップを認識させる説明がなされた。

本年の取り組みでは具体的な数字を公表していて、1563施設団体の子供たちへ約44372名を対象に、17283枚のピザを用意し12月14日から20日までの間にプレゼントされるようだ。
またノミネート団体から抽選でプレゼントする予定だったものの、抽選ではなく全団体へもれなくプレゼントすることを決め、15000枚を超えるピザを贈ることにした。

ピザの会社なのでピザを贈呈するのは当然なのだろうが、このような支援を継続することはなかなかできないことであり、社会の様々な問題のうちの一部かもしれないが解決の一助になればという同社の考え方は、まさにピザのように「温かい」支援として届くはずだ。

民間の企業が社会貢献活動を継続的にするのは現実には容易ではない。コロナで飲食業界も困難な状況にある中で、利益が出ようが出まいが継続して社会貢献を続けるには、会社の所有者である株主の理解を得なければならいが、その点においては同社には問題はなさそうだ。

贈呈式には贈呈を受ける団体の代表者がゲスト登壇し概ね同様なことを述べていたが、我々が生活する社会一般としては、そのような子供たちを「見捨ててはいない」「社会にとって大切な子供」だという認識を(可能であれば)伝え、その趣旨と現状を理解したうえで支援できれば言うことはないのだろう。

多くの社会貢貢献活動が世の中に存在するが、何かをするわけではないがピザを食べる機会には、大切な子供たちにまわりまわって温かいピザのおすそ分けをしているんだと考え、とても良いことをしたと温かい心になることだろう。そうした支援の輪が困難な状況にある子供たちが大人になった時には支援する側となり、輪が広がることが理想だといえる。社会貢献のあり方を改めて考えさせる贈呈式だった。

※写真はすべて記者撮影

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